ファッション
2021/10/04
自分らしいスタイルの中に、トレンドを賢く取り入れたい――そんな迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんが、今季おすすめのアイテムをご紹介するこの連載。第25回は、おおさわさんが「大好き!」と言う、ラルフ ローレン コレクションのグレージュアイテムをご紹介。大人に似合うラグジュアリーなカジュアルスタイルを提案します。
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40代になると、とたんに難しくなってくるのがカジュアルなデイリースタイル。「何を着たらいいのかわからない」というご相談をよくいただきます。私にとって、カジュアル=ラフではなく、どこかにきちんと感や品の良さがあることが絶対条件。
ポイントとなるのは、色・素材感・着心地の3項目。この3つがしっくりこないと居心地が悪く、リラックスできませんよね。日常着だからこそ、自分が着たときに気分が上向き、機嫌よく過ごせることが大事だと思います。
私にとって、この3項目を満たしてくれるブランドがラルフ ローレン コレクション。20代前半の頃から愛用していますが、年齢を重ねることで自分のスタイルが少しずつ変わっていっても、やっぱり戻ってくる「原点」というべきブランドのひとつです。
仕事柄もあり、毎シーズン必ずランウェイをチェックしていますが、今季発表されたグレージュのワントーンルックを見たときは、「私の大好きなスタイル!」とこのブランドへの愛が再燃。ラグジュアリーなデイリーウェアに、グレージュというシックで上品な色がマッチしていて、「この秋冬はラルフ ローレン コレクションが着たい!」という気分になりました。
もしも、今、カジュアルで迷っている方がいらしたら、ぜひチェックしてみてください。では、実際に私が恋に落ちたアイテムをご紹介しますね。
私が一目惚れしたのが、スエード×ヘリンボーン柄のニットのカーディガンドレス。前身頃はスエード、その他は柔らかなニット地で、リラックス感がありながら上品な、私の理想のカジュアルを体現したアイテムです。ヘリンボーン柄のニット地がトラッドで、育ちのいい“正統感”が漂うところも私好み。そのままワンピースとして着ても、前を開けてカーディガン風に羽織っても、シーンに合わせて着られるのがうれしいです。
おおさわさんが大好きなグレージュ系のワントーンでシックに。「顔まわりが寂しく感じる色なので、同系色の柄スカーフや、ゴールド系のアクセサリーを合わせると華やぎます」。カーディガンドレス30万6900円 中に着たニット11万2200円 ベルト3万7400円 バッグ「The RL50」 ミニ(横20×縦15×マチ12㎝) 21万8900円 ブーツ20万9000円/すべてラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)
大人になった今、改めて着てみたいのが、少女の頃に着ていたようなフェアアイル柄のニット。パーカは滑らかなニットにシルクをブレンドし、ゴールドの極小スパンコールを散りばめて華やぎを出したデザイン、裾がリブ編みになったラウンジパンツは100%カシミヤ。
ともに上質な素材がベースになっているからこそ、カジュアルでも品がありますよね。こういうデザインの場合は上質な素材かどうかが、ラグジュアリーなカジュアルに見えるか、ラフなスタイルに見えてしまうかの分かれ道です。
小物はスエード素材のバッグとブーツ。「大人カジュアルには、上質な素材の小物を合わせると、くだけ過ぎずきれいめに仕上がります。ニットの質感には、マットなスエードが好相性。小物まで同じトーンでまとめると今季らしいスタイルに」。ニット21万2300円 ニットパンツ17万1600円 バッグ「ウェリントン」(横20×縦16×マチ6㎝)15万4000円 ブーツ12万9800円/すべてラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)
ともすると単調になってしまいがちなグレーやグレージュ系のワントーンコーディネートのアクセントになるのが、こんなグレンチェック柄の小物。レザー×布帛のバッグはレザーだけよりも遊び心があって、これを主役にコーディネートを考えたくなる存在感がありますね。私自身も、異素材コンビのバッグはまだ持っていないので、是非手に入れたいなと思っているところです。
ブランドの創業50周年を記念して作られたアイコンバッグ「The RL50」は、ラルフ・ローレン氏の個人の旅行鞄からインスピレーションを得たデザイン。イタリアの工房で手仕事で仕上げられていて、ベルト付きのシルエットと優雅な弧を描くバートップラインが特徴。「デイリーに持つのにちょうどいいサイズ感。滑らかなスエードのブーツと同柄のハンチング帽を合わせて」。バッグ「The RL50」(横30×縦25×マチ16㎝)29万5900円 ブーツ14万1900円 帽子5万6100円/すべてラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)
このブランドには、ずっと変わらぬ「スタイル」があり、数10年前に買ったアイテムと最新のコレクションを合わせても、違和感なくなじんでしまうのが素晴らしい。身も心も成熟した大人の女性が、余裕をもって着こなすからこそ格好いい日常着だと思います。
私も、ラルフ ローレン コレクションをさらっと着こなせる女性をイメージして、人間力を磨いていかないと、ですね!
●お問い合わせ
ラルフ ローレン
フリーダイヤル 0120-3274-20
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
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・ラルフ ローレン コレクションのグレージュで、カジュアルをワンランク上質に
表示価格はすべて税込みです。
撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子
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