チェックイン時にもらえる「館内フロアガイド」には、保存・復原された意匠の場所や解説、館内に展示されているアートワークの場所が掲載されています。ガイドを手に、歴史が息づく意匠を探しながら歩くのも、歴史ある重要文化財のホテルならではの楽しみです。
館内の廊下の壁には100点以上のアートワークが飾られ、東京駅や鉄道、ホテルの歴史にまつわる写真やイラストなどを楽しむことができます。中には、たびたび宿泊に訪れた作家・松本清張ゆかりの展示も。美術館の回廊を歩いているかのようで、館内の移動までもが特別に感じられます。
駅舎の中央屋根裏にあるゲストラウンジ「アトリウム」に続く回り階段は、創建当時の姿を復原したもの。ダイナミックな造形、気品あるモールディング装飾や絨毯などが美しさを放ちます。
丸の内駅舎の象徴である南北ドームも必見です。両翼2メートル超えの「大鷲」をはじめ、「豊臣秀吉の兜」「干支」のレリーフなど、古写真や文献をもとに創建当時の姿に復原されています。
宿泊者専用の「アーカイブバルコニー」ではレリーフを窓から間近に眺められ、復原に関する資料や写真と見比べることが可能。当時の技術や、その保存・復原の過程を知ることで、大正から令和へと守り継がれてきた東京駅の歴史を体感できます。
午後のひとときを優雅に彩るのが、1階「ロビーラウンジ」でのアフタヌーンティー。高い天井に浮かぶシャンデリアや壁面のカッティングガラスが煌めく空間で、上質なティータイムを楽しめます。
・「ロビーラウンジ」の店内の雰囲気をフォトギャラリーで見る→
開業110周年を記念し、2025年11月1日(土)から2026年1月14日(水)まで「開業110周年記念PINKアフタヌーンティー」を開催。モーヴピンクとホワイトの限定ティーセットで、「いちごモンブラン」や「ローズヒップパウンドケーキ」など、ピンク尽くしの可憐なスイーツをいただけます。見た目にも心ときめくスイーツが、大切な記念日を華やかに彩ってくれます。
なお、モーヴピンクの限定テーブルウェアは、11月2日(日)より公式オンラインショップで購入可能。今しか出逢えないアイテムをぜひご自宅に。
・限定テーブルウェアの詳細・ご購入はこちら→
ディナータイムの前後には、2階にあるオーセンティックバー「Oak」へ。かつて客室だった一室を改装した空間は、シックで重厚感のある造り。創建当時の赤レンガを眺めながら、鏡面仕上げのカウンターやアンティークのソファテーブルで上質なお酒をいただけます。
こちらで一度は飲むべきオリジナルカクテルが、伝説のバーテンダーが考案した「東京駅」。
イギリスのジン・タンカレー ナンバーテン、フランスのリキュール・スーズ、グレナデンシロップなどを合わせた赤レンガ色で、すっきりとしながら甘みと苦味のバランスが秀逸な一杯です。途中でライムを搾ることで、味わいの変化が楽しめます。歴史とともに育まれた一杯を味わう時間は、まさに大人の贅沢です。
ぐっすりと眠った翌朝、せっかくなら早朝の丸の内を散策してみては。静寂に包まれた駅舎をじっくりと眺め、皇居へ続く行幸通りをゆったりと歩く──東京の中心を独り占めしたような特別な時間です。
宿泊者しか入れない4階「アトリウム」で味わう朝食は、滞在の大きな楽しみのひとつ。これを目当てに宿泊する人も少なくありません。丸の内駅舎中央の屋根裏だった場所に広がる空間は、創建当時のレンガを生かした造りで、天窓から降り注ぐ光がやわらかくテーブルを照らします。
ブッフェには和食や洋食、フルーツやスイーツなど100種類以上のアイテムがずらり。ライブキッチンで仕上げるオムレツの香りに、思わず笑みがこぼれます。丁寧に仕立てられた料理に舌鼓を打てば、身も心も満ち足りた気持ちになるでしょう。
12時のチェックアウトまでゆっくりできるのも嬉しいポイント。客室でくつろいだり見逃したアートワークを巡ったり、滞在の楽しみは尽きません。
東京の中心で、110年の歴史を全身で感じながら過ごすひとときは、これ以上ない贅沢。人生の大切な節目や記念日が、きっと一生心に残る特別な思い出となるでしょう。次の記念日は、大切な人とともに、この場所で新たな物語を紡いでみませんか。
●Information
東京ステーションホテル
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03-5220-1111(代表)
https://www.tokyostationhotel.jp/
「クラシックコンフォートツイン」大人2名 1泊朝食付き62,404円~
「メゾネットスイートツイン」大人2名 1泊朝食付き390,900円~
撮影/本誌・伏見早織