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16世紀の人々が“空を想った” ブランパンのムーンフェイズ【腕時計という名の芸術(アート)】

2026.06.11

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A Wristwatch A Piece of Art 腕時計という名の芸術(アート) 時代を超えて受け継がれてきた複雑な機構や精緻な装飾など、腕にのる小さな時計に宿ったさまざまな世界。最高峰を追い求める作り手の揺るぎない美意識と、手仕事にこだわり続ける卓越した職人技が、手もとを彩るアートピースと呼ぶにふさわしい、芸術的な美を繰り広げます。

BLANCPAIN(ブランパン)
─ Since 1735 ─

16世紀の人々が“空を想った”ムーンフェイズ

美しいマザーオブパールの虹色の輝きのなか、カラフルに彩られたインデックスがいっそう華やぎます。写真は気品溢れるロイヤルパープルカラーモデル。「レディバード カラーズ ムーンフェイズ」(レッドゴールド×ダイヤモンド、ケース径34.9ミリ、アリゲーターストラップ、自動巻き)570万9000円/ブランパン(ブランパン ブティック 銀座 TEL 03-6254-7233)

月の麗しい姿とともに時を告げるムーンフェイズモデル。ムーンフェイズとは、月の満ち欠けを指し示す機構のこと。文字盤上の小窓に月の意匠が施され、およそ29.5日の周期で回転し、新月と上弦、満月、下弦を表示します。16世紀に登場し、18世紀には懐中時計へと発展したムーンフェイズは現在、美しい星空のなか月が輝くロマンティックな意匠が女性たちに多大なる人気を博しています。

月には人の顔をかたどった古典的なスタイルから現代的なプレーンなものなど多様なデザインがありますが、この時計で描かれているのは、ほくろのある女性。実はこれ“つけぼくろ”。18世紀の上流階級の人々が好んだことで流行し、絹や紙で作った満月や三日月、そして星形のほくろを装いとして楽しんだという歴史の反映。その位置によって意味は異なり、頬にあるこのほくろはさしずめ“エレガンス”でしょうか。優しく微笑む月を眺めていたい、優雅な美を湛えています。

この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』

2026年6月6日発行号(非売品/Free)

『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』は、雑誌『家庭画報』より発行する定期タブロイドメディアです。ワンテーマに特化した内容で、皆さまをラグジュアリーな世界へご案内します。

一部地域の新聞折り込みのほか、家庭画報本誌を年間購読いただいている方にも、本誌に同梱してお届けします。 次号は9月発行予定。この機会にぜひ年間購読をご検討ください。◆家庭画報年間購読のご案内はこちら→

Photo: Fumito Shibasaki〈Donna〉 Text: Aki Nogami Styling:Mie Abe

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