その価値は、歴史と技術にあり──美しき、物語のある腕時計 腕時計とは、時を知るためのツール。正確な時間が知りたいだけなら、時計選びに、それほど迷うことはありません。私たちが、腕時計にそれ以上の“何か”を求めるのは何百年という歴史を誇る老舗メゾンの圧倒的なストーリーに、ロマンを感じるから。時代を超越した普遍の価値、それこそが、真の美しい時計と言えるかもしれません。
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ジュエリーウォッチという芸術
ただ時を知らせるのではなく、手に取るだけで心を高揚させてくれる美しきタイムピースの数々。最先端のウォッチメイキングと芸術的なサヴォアフェール──、各メゾンの技術を注ぎ込んだ、夢溢れるジュエリーウォッチの世界をご紹介します。
DIOR(ディオール)

「ディオール グラン ソワール オートマスタ ミス ディオール」(WG×マザーオブパール×カラーサファイア×スぺサルタイト×ダイヤモンド×ピンクスパンコール×PG、ケース径38ミリ、クォーツ、オートマタ機能付き)4100万円<参考価格>/ディオールタイムピーシズ(クリスチャン ディオール 電話 03-3239-0618 URL:https://www.dior.com/)
自然に囲まれたエレガントなドレスが主役
クリスチャン・ディオールが愛した“クチュール”の世界を投影したウォッチをはじめ、オートクチュールメゾンの洗練された感性を、時計の世界へと注ぎ込み続けるディオール。今年は、1954年発表の「BELLE DE MAI(ベル ド メ)」と1952年発表の「PALMYRE(パルミラ)」、2つのルックを文字盤へと再現したウォッチコレクションが誕生しました。花々や蜂がドレスを囲む、幻想的な美しさが自然への憧憬を物語ります。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

「タンブール タイコ ギャラクティック ジャックマール」(WG×ダイヤモンド、ラバーストラップ、ケース径46.7ミリ、手巻き)1億7578万円(参考価格)(ルイ・ヴィトン クライアントサービス フリーダイヤル 0120-00-1854 URL:https://jp.louisvuitton.com/)
メゾンが贈る新しき旅の舞台は“宇宙”
ルイ・ヴィトンウォッチの不滅のアイコンの1つが「タンブール」。2002年のデビュー以来、数々の複雑時計の名作が生まれてきましたが、今回ルイ・ヴィトンがこの時計で描いたのは、“宇宙の旅”。パイヨンやクロワゾネ、細密画といったエナメル技や彫金を用いて、300時間以上をかけて宇宙のイメージが描かれました。かつこの時計で特筆すべきは、美しい音と動きの世界。音に合わせて飛行士などが動く、カテドラルゴングとからくり時計の機構が搭載されています。メゾン最高峰の技術を注いだハイウォッチ。
CHANEL(シャネル)

「マドモアゼル プリヴェ ピンクッションビューティー アート」(チタン×YG×SS×パール×ピンクサファイア×ダイヤモンド、グログラン+カーフレザーストラップ、ケース径55ミリ、クォーツ、世界限定一点)8679万円(シャネル カスタマーケア フリーダイヤル 0120-525-519 URL:https://www.chanel.com/)
時計を華やかに飾る輝きのビューティアイテム
自社製ムーブメントや素材開発に始まり、情熱あふれる時計職人のサヴォアフェールを展開するシャネル。本作では、シャネルが資本出資するF.P.ジュルヌ所有のカドラニエ・ジュネーブによって見事なメティエ・ダールの職人技が披露されました。マドモアゼルの手もとを、リップスティックやネイルポリッシュ、チーク、アイシャドウのパレットなどのモチーフが取り巻きます。ジェムセッティングやエナメル、彫金を駆使した芸術的な細工に圧倒される時計です。

この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』
2025年6月7日発行号(非売品/Free)

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