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日本における「カルティエ」の実力を見事に体現したハイジュエリー

2020.11.10

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ジュエリー見聞録

カルティエ

調和のとれたダイヤモンドの煌めきに魅了される
石のクオリティとともに際立つのは、カルティエならではの研ぎ澄まされた洗練のデザイン。多様なカットのホワイトダイヤモンドと、ピンクとブルーのダイヤモンドが織り成すこの上ないハーモニーが、女性の美を引き出します。「マニチュード」ネックレス、同イヤリング(ともにPt×ダイヤモンド×ブルーダイヤモンド×ピンクダイヤモンド)参考商品/ともにカルティエ ●お問い合わせ/カルティエ カスタマーサービスセンター TEL:0120-301-757

数百点のハイジュエリーを常備できるマーケットに


解説/山口 遼(宝石史研究家)


あるジュエリーを一種類の宝石だけで作る場合、変化をつけるには二つの方法があります。一つは同じ宝石でも異なる色のものを合わせること。もう一つはカットの外形に変化を持たせる方法です。

これは「カルティエ」の“マニチュード”というコレクションで、ダイヤモンドのジュエリーです。

このほど日本は、世界中のカルティエの販売網の中で、このクラスのハイジュエリーを数百点常備できる数少ない市場として認められました。これはジュエラーとして他に類を見ないことで、それだけ日本市場が成熟し、支持されているという証でしょう。

カルティエ

このジュエリーは、まず色の面で凝っています。ピンクとブルーのダイヤモンドを、ホワイトダイヤモンドとともに使っています。特に少しグレイが混じったブルーダイヤモンドは、濃淡取り混ぜ美しいグラデーションをネックレスの中央に生み出しています。

さらに面白いのはカットの種類が多いこと。ペアシェイプ、バゲット、ローズカットなど多彩ですが、とりわけ目を引くのがカイトカットと呼ばれる細長い台型状のもの。カイト、つまり大空にあげる凧に似たカットのことで、めったに見ることはありません。

色といいカットといい、多様なものを混ぜると、ごたついたデザインになりがちですが、さすがはカルティエ。極めてシンプルかつ繊細で複雑な作りを叶えた、見事な作品となっていますね。
撮影/栗本 光

『家庭画報』2020年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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