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「グラフ」の実力を物語る42カラット超の至高のダイヤモンドリング

2019.09.25

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ジュエリー見聞録

グラフのリング「ザ レソト プロミス」

歴史に名を残す輝きは人々に感動をもたらす
レソト王国のレツェング鉱山から採掘された極上のダイヤモンド原石「ザ レソト プロミス」は603ct。グラフは2006年、この原石から26個の完全無色無傷のダイヤモンドをカットするという歴史的偉業を成し遂げました。ハートシェイプのリングはそのうちの貴重な一つ。信じがたいほどのまばゆさで、見る人に感動をもたらします。リング「ザ レソト プロミス」(Pt×ダイヤモンドセンター42.72ct)/グラフ ※価格はお問い合わせください。 ●お問い合わせ/グラフダイヤモンズジャパン TEL:03(6267)0811

稀有なる輝きに見るカッターの実力


解説/山口 遼(宝石史研究家)


今回ご紹介するのは、全く文句のつけようがないダイヤモンドの指輪です。「グラフ」が最も得意とする分野の逸品ですね。

大きさは42カラット超え、しかも無色透明のDカラーに無傷という完璧なクオリティ。普通なら、そんなダイヤモンド実際にあるのといいたくなります。

しかも珍しいハートシェイプときていますから、これほどのダイヤモンドを国内で見るのは本当に稀なことです。

最近、ダイヤモンド業界は大揺れに揺れています。世界中の国々で新しい鉱山が開発されており、原石の生産は1億カラットを超えています。その上さらに、合成ダイヤモンドが大量に、しかも非常に安価に作られるようになったからです。

しかしこのダイヤモンドのような大粒かつ極上のものは、逆に減っているのです。その多くは実際に使用するというよりも一種の投資のような形をとり、普通のダイヤモンドが低迷するのをよそに、よく売れています。

グラフはこのダイヤモンド原石が採掘された国から名前をとって、「ザ レソトプロミス」と名付けました。

レソトという国は、南アフリカに囲まれた海のない内陸国。そこで海を思わせるような透明なダイヤモンドが採れるというのも、自然の不思議ですよね。

また、こうした原石を輝かせるのはカッターの腕次第。無駄なく大きく、価値あるダイヤモンドをここまで見事にカットしたのは、さすがグラフとしかいいようがありません。
撮影/栗本 光

『家庭画報』2019年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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