ジュエリー

職人から職人へ。「ショーメ」のジュエリーに引き継がれる歴史の醍醐味を見る

ジュエリー見聞録 

ショーメ ダイヤモンド

軽やかに連なる見事なダイヤモンド
高貴なまでに白く、強く輝き、それでいて今様の軽やかさをまとったダイヤモンドの連なり。装う女性に品格漂うオーラを与えるジュエリーです。「ジョゼフィーヌ」コレクション エグレット アンペリアル ネックレス(WG×ダイヤモンド)1900万円(参考価格)同イヤリング(WG×ダイヤモンド)228万円(参考価格)/ともにショーメ ●お問い合わせ/ショーメ TEL:03(5635)7057

父子相伝ではなく、職人がバトンをつなぐ

解説/山口 遼(宝石史研究家)

このエグレット・アンペリアルと呼ばれる「ショーメ」のジュエリーは、19世紀初め、ナポレオン1世の王妃ジョゼフィーヌのために作ったエグレット──

一種のティアラで、正面に白鷺の羽を飾ったインド伝来の羽根飾り──のパーツをモチーフに連ねたネックレスとイヤリングです。

ネックレスは、髪の毛の正面を押さえるヘッドバンドとしても使えるデザインになっています。

ショーメは数ある宝石店の中でも古い店に数えられますが、変わった歴史を持っています。普通の宝石店は父子相伝といいますか、子供や孫に継がせるのが当然ですが、ショーメは職人頭と思われるまったくの他人が代々引き継いでいるのです。

創業者はニト。彼はナポレオン一世に気に入られ、その一族のために多くのジュエリーを作りましたが、彼の後を引き継いだのはフォッサン。それを引き継いだのがモレル、そしてモレルの娘婿であり営業を担当していたショーメが1885年に会社を引き継ぎ、現在のショーメという宝石店となったのです。

こうして引き継がれてきた200年以上にわたる歴史こそ、今日のショーメの財産です。

このネックレスのように、二世紀も前に使ったデザインを応用してまったく新しいジュエリーを作り出せるのは、技術の継承がなされてきた伝統あるブランドならでは。

時代を超えて軽さやモダンさを感じさせるのは、なかなかできることではありません。これがまた新たな歴史につながるかと思うと、ジュエリーとは面白いですね。

撮影/栗本 光

「家庭画報」2019年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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