• TOP
  • ファッション
  • ジュエリー
  • 「アール・ヌーヴォー」と「アール・デコ」の根本的な違いとは? 美しいジュエリー作品から時代を紐解きます

ジュエリー

「アール・ヌーヴォー」と「アール・デコ」の根本的な違いとは? 美しいジュエリー作品から時代を紐解きます

2025.11.21

  • facebook
  • line
  • twitter

Art Déco(アール・デコ)
1910年代~1930年代/直線・抽象主義・小ぶり

女性が社会に出るようになったアール・デコ期は、ジャケットにタイトなスカートなど、装飾性の少ないすっきりとした線が生かされたファッションが流行し、ジュエリーもそれに伴い小ぶりで直線的なデザインに変化。写真はアール・デコ期を代表する女優として人気だったグレタ・ガルボ。(写真:Ullstein Bild/アフロ)

女性が社会に出るようになったアール・デコ期は、ジャケットにタイトなスカートなど、装飾性の少ないすっきりとした線が生かされたファッションが流行し、ジュエリーもそれに伴い小ぶりで直線的なデザインに変化。写真はアール・デコ期を代表する女優として人気だったグレタ・ガルボ。(写真:Ullstein Bild/アフロ)

女性の時代を物語るデコラティブな宝飾品

アール・ヌーヴォーのジュエリーは非常に美しいものではありましたが、想像してください。こうしたジュエリーをつけた女性が、激しい仕事場で働くところを。

あり得ませんよね、それがアール・ヌーヴォーの終焉でした。これまでの伝統的なデザインに、働く女性たちが好んで使える、男性的な匂いを加えた、小ぶりなジュエリーを多くの宝石店が創り、売るようになったのです。

エメラルドの輪が美しい提灯をデザインした「チャイニーズ・ランタン」ペンダント。1915~1920年頃、フランス

エメラルドの輪が美しい提灯をデザインした「チャイニーズ・ランタン」ペンダント。1915~1920年頃、フランス

フーケ作のリストウォッチ。男性用の時計にも見える、角が鮮明な四角の繰り返しが特徴的なデザイン。ムーヴメントはヴェルジェ作。1920年頃、フランス

フーケ作のリストウォッチ。男性用の時計にも見える、角が鮮明な四角の繰り返しが特徴的なデザイン。ムーヴメントはヴェルジェ作。1920年頃、フランス

アール・デコのジュエリーの最大の特徴は、何といっても全体が小ぶりになったこと。直線、あるいは直線が作る幾何学模様の応用、曲線も異様に曲がりくねったものではなく、円か楕円の一部を切り取ったようなストレートな曲線などがデザインに取り入れられました。


デコには遊びの強いものもある。ダイヤモンドの中にルビーで抽象的に狐を描いたフォックス・ブローチ。1930年頃、フランス

デコには遊びの強いものもある。ダイヤモンドの中にルビーで抽象的に狐を描いたフォックス・ブローチ。1930年頃、フランス

ロシア・バレエ《牧師の午後》を主題としたブレスレット。カッツ&オグジュ製。1925年頃、アメリカ

ロシア・バレエ《牧師の午後》を主題としたブレスレット。カッツ&オグジュ製。1925年頃、アメリカ

アール・デコのジュエリーには、建築などの影響を受けて、丸、四角、楕円といった幾何学模様をそのままにデザインした少数のデザイナーの作品と、そうした影響は受けながらも、これまでのデザインや作りを踏襲して、働く女性たちが服装に合わせて使えるものを、大宝石店たちが、進んで作った見事な作品とに大別されます。そこがヌーヴォーとの大きな違いでしょう。

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年12月号

家庭画報 2025年12月号

写真提供/アルビオン・アート

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 02 / 05

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 02 / 05

他の星座を見る