〔特集〕職人技、石について深く識る もっとジュエリーを愛するために トップジュエラーたちが大切に継承し続ける、伝統の手技。そして、美的価値を高める稀少なジェムストーンへの徹底したこだわり。高度なジュエリーメイキングには、たゆまぬ努力がひそんでいるもの。秘められた舞台裏をのぞき見れば、よりジュエリーに愛着がわくはずです。
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【石を知る】
ジュエリーの価値を高めるこだわりの素材選び。メゾンの美学とは?
顔が映り込むほど光沢がある真円真珠の人気は高まるばかり。パール/TASAKI
TASAKI(タサキ)
日本の豊かな海に育まれた美[アコヤ真珠]
数ある宝石のうち、日本が中心的な産地であり、日本産が最も品質が高いとされているのがアコヤ真珠。
「TASAKI」は真珠養殖からデザイン、加工までをすべて自社で行うパールのオーソリティブランド。長崎県九十九島と三重県伊勢志摩にある養殖場では、年間100万個以上ものアコヤ貝を育てているといいます。
TASAKIの九十九島養殖場。海に浮いたブイの下にアコヤ貝を入れた籠が沈んでいます。
名作「バランス」リングに使われるのは、自社で生産するアコヤ真珠のうち、わずか2パーセント足らずの最上級の珠だけ。照り映える光沢があり、傷もなくつややかで、形の整った完璧な真珠です。
アコヤ真珠の最高峰がどんなものかは「バランス」を見ればわかるのです。
ひと粒ひと粒の表情がほんのわずかに異なるアコヤ真珠。どの向きで真珠を留めるか、職人の経験が必要とされます。
(次回へ続く。
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