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日本の美の真髄がここに。唯一無二の輝きを放つ竹花万貴さんの帯留め

2023.04.14

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ジュエリー見聞録

銀座・和光

日本ならではの美意識が、繊細かつ大胆な輝きに宿る
竹花さんが生み出すデザインは、春夏秋冬をテーマにしたり、源氏物語に想を得たり。いずれも日本の美意識がそこかしこに宿り、圧倒的な存在感を放っています。帯留め上から・木いちご(四分一×緋銅×青金×銀)198万円 あざみ(銀×四分一×赤銅×金)198万円 三毛猫(銀×赤銅×銅×赤金)176万円 金魚(赤銅×銀×金)198万円/すべて竹花万貴 ※2023年4月16日(日)まで、銀座・和光本店2階にて「竹花万貴 彫金帯留 ジャポニズム~源氏物語と四季の景」が開催されます。●お問い合わせ/銀座・和光 TEL:03(3562)2111

西洋にはない素材と技術を極めて


解説/山口 遼(宝石史研究家)


衝撃的なジュエリー4点をご紹介します。上から木いちご、あざみ、三毛猫、そして金魚。いずれも帯留めで、すべて日本古来の素材と技術を使った、竹花万貴さんという作家の作品です。ジュエリー業界に入って60年を超えた私も、思わず居住まいを正しました。

日本には飛鳥時代から江戸時代の末期まで、ジュエリーに相当するものは存在しませんでした。しかし、ジュエリー作りに相当する加工技術は、仏具や鎧兜、刀剣の装飾には使われていました。その中には、西欧には全くない素材や技術がありました。それを現代に生かしたのがこの帯留めです。

銀座・和光

例えば木いちごは、日本独自の合金である四分一で打ち出し、赤い実は緋銅、黄色い実は銀で割った青金を被せ作り出したもの。一番上の実は銅で作ったものに金ケシを施し剥き研ぎ出したもの。三毛猫は、胴体は銀の打ち出し、鼻と脚の肉球は赤金。黒い毛並みは赤銅を鑞付け象嵌したもの。薄い茶色の毛並みは銅だけを同じく象嵌したもの。他の2点も気の遠くなる様な精密な作業です。正直、私にも完全には理解できていないかもしれません。

これらは高熱の火や危ない酸を使う技術です。竹花さんは楚々たる女性ですが、そのギャップも何とも不思議です。素材はすべて金属だけ、宝石はどこにもない、それでいてこれだけの表情を出せる。今回、初めて和光で販売するという貴重な作品の数々、是非ご覧ください。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光

『家庭画報』2023年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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