ジュエリー
2021/09/28
ようこそ、ジュエリー美術館へ 第4回(全20回) 見る人、装う人に愛と夢を与え、胸を高鳴らせるジュエリー。今、時代が、世界が、ジュエリーの持つポジティブなパワーを求めています。輝き、色彩、めくるめくデザインを集めた美術館の扉が、ここに開きます。前回の記事はこちら>>
長い年月をかけて培われた豊かな意識と確かな技が、装う女性を内面から輝かせる、トップメゾンのハイジュエリー。スペシャルな輝きを放つ逸品を、女優・吉田 羊さんが、凜とした美しい表情で装います。
「ジュエリーは身につける人の個性を補ってくれ、自分の中の無自覚の魅力を引き出してくれる、そんな存在だと常々思っています。
今回着用させていただいたジュエリーはどれも、メゾンのものづくりへの真摯な姿勢や、揺るぎないクラフツマンシップが存分に発揮され、ゴージャスな美しさの中に確かに漂う“静謐”も感じました。圧倒的な存在感がありながら、奥ゆかしささえ漂う……ハイジュエリーの持つ魅力の真髄を見せていだいたような気がします」吉田 羊さん。
ネックレスのメインのクッションカットサファイアは21.61ct。「ザ ティルダズ ボウ」ネックレス(WG×サファイア×ダイヤモンド)1億2250万円 同イヤリング(WG×サファイア×ダイヤモンド)2220万円/ともにグラフ(グラフダイヤモンズジャパン) ボディスーツ2万6400円/フェティコ(ザ・ウォール ショールーム)
上質なシルクをふわりと結んだような「ザ ティルダズ ボウ」コレクション。古くから、王者の貴石と讃えられてきたサファイアの静謐なブルーが、ダイヤモンドの輝きとともに極上のラインを幾重にも作り出します。
「メロディ ナクレ ティアラ」(WG×ダイヤモンド)5786万円(参考価格)/ショーメ ドレス14万7400円/エアロン(ザ・ウォール ショールーム)
1780年の創業以来、王侯貴族のために2000を超えるティアラを製作してきたショーメ。サンザシの枝がデザインされたこのティアラは、約700時間をかけて製作。「生きた自然を表現する」というメゾンの伝統に沿った逸品です。本体は透かし彫り、葉脈にはパンチング加工が施され、極力爪を目立たせないダイヤモンドのセッティングなど、職人技が生む軽やかな華やかさが魅力です。
カフブレスレット「ハイジュエリー コレクション」(WG×ダイヤモンド)3821万4000円 リング「プレシャス レース」(WG×ダイヤモンド)299万2000円/ともにショパール(ショパール ジャパン プレス) ブラウス15万4000円/ミカコ ナカムラ(ミカコ ナカムラ 南青山サロン)
繊細なレース模様をまとったダイヤモンドのカフブレスレット。ペアシェイプとラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで再現された小さなフラワーモチーフのオープンワークから肌が見え隠れするさまは、オートクチュールの世界観を思わせます。
イヤリング「ウォーターフォール」シングル(SAKURAゴールド×あこや真珠×南洋真珠白蝶)215万6000円/TASAKI ブラウス12万7000円/プルーンゴールドシュミット(メゾン・ディセット)
大粒の南洋真珠をあしらった独創的なライン。耳と一体化する立体的なフォルムから、まるで水しぶきのように流れ落ちるあこや真珠の長いフリンジが、動くたびに優雅に揺れ、首筋をエレガントに彩ります。
女優。福岡県出身。1997年舞台を中心に活動スタート。様々な役を演じられる確かな演技力と知的な佇まいで、映画、舞台、ドラマ等、話題作への出演が続く。2021年秋は、シェイクスピアのローマ劇を女性キャストだけで上演する注目の舞台『パルコ・プロデュース2021 ジュリアス・シーザー』に主演。10月10日から東京PARCO劇場を皮切りに大阪、山形、福島、宮城、富山、愛知にて公演予定。
02 澄んだエメラルドが輝く「パンテール ドゥ カルティエ」
04 吉田羊さん×トップメゾンのハイジュエリー。優美なる肖像
06 稀少なジュエリーに出合える「オークション」の現状と醍醐味
11 ダイヤモンドが輝く「ルイ・ヴィトン」のジュエリーウォッチ
20 板谷由夏さんが“粋”をまとう。エルサ・ペレッティ スタイル
撮影/赤尾昌則〈whiteSTOUT〉 スタイリング/伊藤美佐季 ヘア/Shingo Shibata〈eightpeace〉 メイク/ASAMI TAGUCHI〈home agency〉 取材・文/大野智子
『家庭画報』2021年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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