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美の力宿る日本の眼福ジュエリー。注目すべき4人のデザイナー

2021.03.29

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夢や希望を輝きに託して 美は心を潤す 最終回(全4回) 今、このような不安な時代にこそ、美しいジュエリーの力が必要だと家庭画報本誌は考えます。それは単に装いを彩るだけではなく、私たちの心を潤し、生きる希望や夢を与えてくれる存在だからです。とりわけ、日本人ならではの繊細な美意識と卓越した職人技によって作られる日本のジュエリーは、心豊かな煌めきに満ちています。前回の記事はこちら>>

今こそ見よ、美の力宿る日本の眼福ジュエリー


山口 遼(宝石史研究家)


ジュエリー

少し古い言葉ですが、「眼福」という言葉があります。目の正月といういい方もあります。ともに、美しいもの、素晴らしいものを見ることで幸せになり、幸福感を得られることで力が漲り、邪悪なものを打ち払うということのようです。


今、我々に必要なのはこの幸福感ではないでしょうか。ほぼ一年、コロナの大騒ぎで、明るいニュースや楽しい話があまりありません。こうした時こそ眼福が必要ではないか ―― それがこの日本のジュエリーを集めた特集の理由です。

今の日本の宝石業界を代表する企業を6社、そして素材集めからデザイン、作りまで一人で一貫してやっている注目のデザイナーを4人取材し、それぞれの代表作ともいえるジュエリーをご紹介しています。

前回までの記事、ギメルの素晴らしさは世界中の宝石商からも感嘆されるパヴェセッティングの緻密さにありますが、かといって技術がむき出しになったようないかついものではなく、非常に日本人らしい優しい美しさに溢れています。

これに代表されるように、日本人が作るジュエリーの最大の特徴は、デザインと作りの繊細さにあります。

体からはみ出るような大きな宝石を使った、やたらと大きいジュエリーは一つもありません。隠れたような、デリケートな美しさを追求することこそ、日本人の美意識であるといえます。



太古の昔、世界中に散らばっていた人類の祖先が、皆一様に装身具を使ったのはどんな理由があったのでしょうか。装身具は、食器やお祭りの道具である祭器とともに、どんな遺跡からも必ず出土します。

実用性のない装身具が、古代の人間にとってどれほどに大切であったのかは、さまざまな理由が挙げられていますが、もっとも正しいと思われる理由は、美しいものを身につけることで古の闇の中に潜む悪しきもの、凶々しきものから身を守るためということだったと思います。

これと同じことが、コロナ騒ぎの今、ジュエリーにおいてもいえると思います。美しいものを見る、使う、手に取るといったことで、眼福を得る。それによって悪しきものを追い払う。それこそが今、求められているのではないでしょうか。

この特集に集めました数十点のジュエリーは、日本人としての美を感じさせる優れたものばかりです。使う使わない、買う買わないはさておき、まずは美しいものを眺めることで、幸せな気持ちを堪能してください。

そして悪しきものに打ち勝とうではありませんか。ジュエリーが持つ力を、楽しんでいただけることを期待しています。
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