ハイジュエリーを学びにオークションへ
オークション風景。ハンマープライス(落札価格)を決定するのはアジア太平洋地域(APAC)社長であり、国際宝石部門最高責任者のラフール・カダキア氏。
唯一無二の品を手に入れるために人々が競り合うオークションは、ハイジュエリーを学べる、またとない機会。参加、入札のしかたから、その楽しみ方まで、クリスティーズ・アジア・パシフィック宝石部門チェアマンのヴィッキー・セックさんと、宝石部門の笠原可名さんに伺いました。
「オークションとは、多くの買い手が次々と買いたい金額を示し、最も高い金額を提示した人が落札する仕組みのことです。クリスティーズは世界最古の美術品のオークション会社で、美術品、ジュエリー、時計、ワイン、珍しいものでは隕石や化石まで、80以上のカテゴリーを取り扱っています。ジュエリーについては春と秋に、アジアでは香港、アメリカではニューヨーク、ヨーロッパではジュネーブ、ロンドン、パリでオークションが開催されます」と、笠原可名さん。
オークションに参加するには、
(1)現地のオークション会場に赴き入札(2)電話で代理人を通して入札(3)インターネットで入札(4)事前に書面で入札の4つの方法があります。
「ライブセール以外にも、オンライン上のみでのオークションもあり、2026年11月の香港では、ライブセールとオンラインオークションそれぞれで150点くらいずつが出品される予定です。オークションというと何十億円もの落札価格のニュースを目にされることが多いかもしれませんが、オンラインでのオークションには落札予想価格が100万円前後からの品物もありますので、気軽に参加することが可能です」と、笠原さん。
香港オークションのプレビューの模様。多彩なジュエリーを間近で鑑賞・試着できる。
出品されるジュエリーは、すべて事前にスペシャリストによって査定され、たとえばダイヤモンドであればカラット、カラー、クラリティ、カットなどの情報と、“エスティメート”と呼ばれる落札予想価格が提示されます。入札に参加しなくても、出品されるジュエリーを間近に見ることで価値あるジュエリーを見極める審美眼を養うことができる、とヴィッキー・セックさん。
「まずは何シーズンか、プレビューに足を運んでみてはいかがでしょうか。よいジュエリーをたくさん見て目を肥やし、オークションの雰囲気に慣れたうえで、欲しいジュエリーとの出会いがあれば、入札に参加するのもよいでしょう」
クリスティーズ 香港オークション
2026年11月のクリスティーズ 香港オークションに出品予定の2.70ctのブラジル産パライバトルマリンのリング(KajiMitsuo)。
香港でのジュエリーオークションは5月と11月の年に2回開催。プレビューでは、購入しなくても作品を見ることができるので、香港では、宝石に興味をもつ若者たちが会場に足を運び勉強するケースも。
次回オークションは2026年11月24日に香港で開催。現地でのプレビューは2026年11月18日~24日午前。
URL:
https://www.christies.com/
この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』
2026年9月5日発行号(非売品/Free)

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