イタリアを代表するハイジュエラー、ブルガリから、単なるバッグの枠を超えた、知的な芸術品とも呼ぶべき新作が誕生しました。その名は「ブルガリ アイコンズ ミノディエール」。
140年以上を超えるメゾンの伝統と、現代のクリエイティビティが交差するこのコレクションは、私たちに「装うことの本質」を問いかけてくるようです。
宝石がバッグへと昇華する、至高のサヴォアフェール
ミノディエール(小型のイブニングバッグ)の語源を辿れば、それはかつて貴婦人たちが、鏡や口紅を忍ばせるために愛用した優雅な小箱を指しました。ブルガリの新作は、その伝統的な形式に、ハイジュエリーならではの圧倒的な技術を注ぎ込んでいます。
製作に用いられたのは、彫刻作品を生み出す際に使われる「ロストワックス鋳造法」。緻密な設計に基づき、真鍮やアルミニウムといった硬質な素材が、まるで生き生きとした宝石のように成形されます。そこに職人の手仕事によるエナメル加工や、アメシスト、マラカイト、タイガーアイといった天然石の象眼細工(インレイ)が施され、一つひとつが「一点もの」の輝きを放つのです。
メゾンを象徴する「5つのアイコン」が語る、時空を超えた美学
ブルガリのレザーグッズ&アクセサリー クリエイティブ ディレクター、メアリー・カトランズが本コレクションで試みたのは、単なるアーカイブの再現ではありません。140年にわたりメゾンが培ってきた5つの文化的象徴を、現代の女性が掌に携える「知性のエンブレム」へと昇華させることでした。
1.モネーテ(MONETE ── 古代ローマの栄華を今に伝える
かつてニコラ・ブルガリが、アンティークコインをジュエリーへと転生させた「モネーテ」。本作ではそのコインが、大胆なスケールでミノディエールの主役となりました。ヴィヴィッドなエナメルの縁取りが、古代の遺物と現代の感性を鮮やかに繋ぎ、格式高い風格の中にモダンな息吹を吹き込んでいます。
2.セルペンティ(SERPENTI ── 変容と知恵を象徴する、魅惑の「蛇」
ブルガリの代名詞ともいえる「蛇」が、バッグという枠組みを超え、一つの独立した彫刻作品として生まれ変わりました。ジュエリーやウォッチで愛されてきた官能的なヘッドモチーフが、細密なクリスタルのパヴェやエナメルで彩られ、持ち主の強さと魅力を引き立てる守護神のような存在感を放ちます。
3.トゥボガス( TUBOGAS ── 伝統の職人技が生む、有機的な機能美
ガス管の形状に着想を得た「トゥボガス」の技法を、本作では真鍮のしなやかなラインで表現。自然界の完璧なフォルムである「卵」を模したリザードレザーを、金属の帯が優しく包み込みます。インダストリアルな起源を持ちながら、どこか温かみを感じさせるその造形は、まさに技術と芸術の融合です。
4.ディーヴァ ドリーム(DIVAS’ DREAM ── 永遠の都を彩るモザイクの調べ
ローマ・カラカラ浴場の床を飾る扇形のモザイク。その優美な曲線が、アメシストやマラカイト、マザー・オブ・パールといった天然石の象眼細工(インレイ)によって再現されました。熟練の職人が石の色みを合わせ、一欠片ずつ手作業で組み込むことで、持ち運べる「建築の美」が完成したのです。
5.ブルガリ・ブルガリ(BVLGARI BVLGARI ── 普遍的な気品を纏う、円筒
ローマの円柱や碑文を想起させるダブルロゴ。この普遍的なモチーフが、端正なシリンダー(円筒形)のフォルムと出会いました。手作業で精密に組み込まれたマザー・オブ・パールの柔和な輝きが、構築的なデザインに女性らしい品格を添え、イブニングシーンに凛とした華やぎをもたらします。
5人の女性と「叡智の器」

スマヤ・ヴァリー

イザベラ・ロッセリーニ

キム・ジウォン

リンダ・エヴァンジェリスタ

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
本コレクションが「文化を継承する(Carrying Culture)」と銘打たれたのには、理由があります。それは、バッグが単に物を運ぶ道具ではなく、持ち主の「知性や経験」を収める器であってほしいという願いからです。
キャンペーンには、リンダ・エヴァンジェリスタ、キム・ジウォン、イザベラ・ロッセリーニ、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、スマヤ・ヴァリーら、世界を牽引する女性たちが登場。それぞれのバッグの中には、彼女たちが自らの人生を振り返り綴った「ミニチュアブック」が収められています。

たとえば、キム・ジウォン氏は「内なる平穏」について、リンダ・エヴァンジェリスタ氏は「伝統の尊重」について。スマートフォンさえ収まらないほど小さなこのバッグが運ぶのは、目に見えない「人生の哲学」なのです。
日常に、物語のある輝きを
パーティーシーンを彩る主役としてはもちろん、鏡台や書斎に置いて眺めるだけでも、その美しさは心を豊かに満たしてくれます。カボションカットの石があしらわれたクロージャーを指先で開けるたび、ローマの悠久の歴史と、作り手の魂が語りかけてくることでしょう。
本物の価値を知る女性にこそ相応しい、ブルガリの新たなマスターピース。それは、次世代へと受け継いでいきたくなる、現代の「文化遺産」と呼ぶにふさわしい逸品です。
(コレクションの一部をご紹介致します)

「モネーテ」 ミノディエール(Mサイズ)
(真鍮×アルミニウム×エナメル×レッドクリスタル×ジルコニアストーン) W14×H14×D4.7cm 262万9000円

「セルペンティ」 ミノディエール(Mサイズ)
(真鍮×アルミニウム×エナメル×クリスタル) W10.9×H16×D6.6cm 199万1000円

「トゥボガス」 ミノディエール(Sサイズ)
(真鍮×リザード×ジルコニアストーン) W7.2×H9.3×D5.4cm 140万8000円

「ディーヴァ」 ミノディエール(Sサイズ)
(真鍮×アルミニウム×マザー・オブ・パール×ローズクォーツ×ライトアメシスト×ライトマラカイト×ジルコニアストーン) W10×H9.3×D3.9cm 151万8000円

「ブルガリ・ブルガリ」 ミノディエール(Sサイズ)
(真鍮×アルミニウム×マザー・オブ・パール) W8.5×H8.5×D2.4cm 130万9000円
●お問い合わせ/ブルガリ・ジャパン URL:
https://www.bulgari.com/ja-jp/