
「ジュエリーアドバイザー アンド ギャラリー」
代表取締役 原田信之さん
1983年「諏訪貿易」入社。宝石バイヤーの傍ら、ジュエリーのプロデュースも担当。2017年、所有しているジュエリーの活用方法をアドバイスする「ジュエリーアドバイザー アンド ギャラリー」を設立。宝飾品のプロへのアドバイスも行う。
「クリスティーズ」
アジア・パシフィック宝石部門チェアマン ヴィッキー・セックさん
老舗オークション「Christie’s」に入社以来30年以上にわたり、アジア中心に宝石部門を牽引。長年の経験と専門知識に裏打ちされたキュレーション力、そして市場多様性への理解に基づいた戦略により、世界中のコレクターから高い信頼を得る。
近年価格が特に高騰しているのがピンクダイヤモンドとブルーダイヤモンド。こちらは、クリスティーズオークションで落札されたカラーダイヤモンドのトワエモアリング。(ピンクオレンジダイヤモンド〈5.01ct〉×ブルーグリーンダイヤモンド〈5.01ct〉×ダイヤモンド×ゴールド)。

3大貴石は産地、処理の有無により魅力も価値も大きく異なります。例としてサファイアは「鉱山の閉鎖などにより入手困難になっている産地のものは価格が高騰します。“青の宝石”として人気のサファイアですが、三大産地といわれたカシミールは100年前に採掘が終了、ビルマ産もスリランカ産も数が減っているので非常に高値です。そこで注目したいのが、マダガスカル産のサファイアです。産地としての歴史は浅いものの、三大産地に近い美しさと多様性があり、さらに無処理の個体も少なくないことから、将来的な価格上昇が見込まれる非常に有望な選択肢といえます」(原田さん)
「カラーレスダイヤモンドの場合は、カット形状にも注目してみましょう。ラウンドブリリアント以外のファンシーシェイプ、例えばマーキース(左)やオーバル、ペアシェイプ(中)、エメラルドカット(右)などは、ラウンドと比較すると、同じ石目方でも縦長であるため面積が大きく華やかに見えます。特にエメラルドカットは上品な反射光が特徴で、時代を超えて愛される輝きを放ちます。形のよいファンシーシェイプは、値段以上に希少性が高いものです。色はGIA(米国宝石学協会)のダイヤモンドのカラーグレーディングでいう無色透明のハイカラー(D、E、Fあたり)を選ぶとよいでしょう」(原田さん)
「翡翠は、アジア市場で特に人気がある宝石で、五大オークション会場の中では、唯一香港でのみ取り扱いがされています。古代中国において翡翠は、もともと皇帝や王侯貴族だけが身につけることを許された特別な存在で、地位や権威の象徴とされていました。現代でも多くのアジア系の方々にとって、翡翠という宝石を身につけることは、ステータスや品格を示すことでもあり、高額な取り引きがされています」(セックさん)この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』
2025年9月6日発行号(非売品/Free)
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