ファッション

「ウエストゴムははかない主義」を覆した パーフェクト・パンツ

スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第11・12回は、おおさわさんの「ウエストゴムのパンツははかない」というポリシーを覆したM・fil(エムフィル)の大人気パンツ「イージートラウザーズ」をご紹介。

4年ほど前、展示会でオーダーしたジレとテーパードパンツのセットアップ。「ジレがゆったりしているので、インナーは細身の長袖カットソーですっきりと。足元は、グレーかシルバーのヒールを合わせ、ワントーンで縦のラインを意識したコーディネートです」。パンツ、ジレ、カットソー、ネックレス、靴(すべておおさわさん私物)

〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第11回 M・fil(エムフィル)

皆さんは、洋服に対する密かなこだわりってありますか? 例えば、“ノースリーブは着ない”というような、思い込みにも似た小さなこだわり。私には、「ウエストゴムのパンツははかない」というこだわりがありました。「“ウエストここに有り”という意識こそが体型維持につながる」というのが信条の私にとって、楽だからウエストゴムを選ぶ、なんて論外だと思っていたのです。

半信半疑から一転。
一度の試着で虜に

そんな私のポリシーに「ちょっと、待った~!」をかけたのが、M・filのパンツ「イージートラウザーズ」でした。M・filは、上質な素材をシンプルなデザインに落とし込み、最高の技術を持つアトリエで一点ずつ作るオートクチュール、セミオーダーをメインとするブランド、MIKAKO NAKAMURAのデイリーライン。MIKAKO NAKAMURAの世界観を共有しつつ、日常着としても楽しめる服が見つかると評判のブランドです。

デビュー以来、MIKAKO NAKAMURAの定番として愛され続けている、カシミアのコートLUNA(ルナ)。美しいライン、最高級の素材、品の良いスタイル――ブランドのすべてが体現された1着です。

確か5~6年前、M・filのパンツが、すごくいいという噂をスタイリスト仲間や編集者から、たびたび耳にするようになりました。ウエストゴムで楽ちんなのに、ラインが綺麗で素材もいい、おまけにプライスもお手頃だと。そんな話を聞いても、「ふ~ん、でも私、ウエストゴムははかない主義なの」と、半ば聞き流していたのです。

そんな時、M・filの展示会に伺う機会があり、プレスの方に、このパンツが大人気だからおおさわさんにも是非着てみてほしいとすすめられたのです。「物は試し」と、実際に試着してみると……とにかくラインが秀逸で、脚が綺麗に見えるだけじゃなく、身体の厚みが薄く見えるのです!「これね! 皆がいいと言っていた意味は!」と、納得。私が思っていた「ウエストゴム=気の緩み」という意識を少し変えるきっかけなったのは確かです。

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