ファッション

伝説のモディスト平田暁夫の孫がタッグ!「saki et show」の帽子に目が離せない

saki et show(サキ エ ショウ)

帽子デザイナー石田早姫さん(25歳)と石田 翔さん(19歳)姉弟が手がける「saki et show(サキ エ ショウ)」が、この春本格的なデビューを果たしました。

2人の祖父は高級婦人帽子の世界を開拓した伝説のモディスト、故・平田暁夫さん、そして母は現在「オートモード平田」でデザイナーとして活躍する石田欧子さん。

帽子界のオートクチュールともいえる高級婦人帽子に、幼少期から間近で接してきた2人の若い感性が冴え渡るこれから注目のブランドです。決して奇をてらうことなく、定番のスタイルにひと匙の遊び心をアクセントにした帽子作りへの思いを伺いました。

帽子デザイナー石田早姫さん(25歳)と石田 翔さん(19歳)

早姫さんがアトリエに入ったきっかけは祖父・暁夫さんのお別れの会

当たり前のように一流の帽子に囲まれる……そんな環境で育った石田早姫さんと翔さん。実は、姉の早姫さんはアトリエに入るまで帽子作りには関心がなく、青山学院短期大学を卒業後、全くの異業種へ就職したそうです。

「小さい頃は、祖父や母が生み出す帽子を見て素直に“すごいな!”と感じることはあっても、あまりにエレガントすぎて……。私たちの世代は、目立ちすぎると気恥ずかしさを感じるため、学生時代には帽子の仕事に関わるなど思ってもみませんでした。

ブランドロゴ

ブランドのロゴやイメージイラストは翔さんがプロデュース。

転機は2014年の祖父のお別れの会でした。たくさんのファンの方が、祖父や母の帽子を素敵にコーディネートしてお越しくださった光景に、心から感動しました。それから間もなく、モディストの仕事を継承していきたいという思いを両親へ伝えました。」(早姫さん)

2015年、早姫さんは「オートモード平田」へ入社。アトリエで帽子の企画製作に携わり、2016年には母・欧子さんのパリでの個展にも参画。2017年には、染色工芸作家・柚木沙弥郎さんのクレヨン画展に合わせて、絵本『つきよのおんがくかい』(福音館書店)をイメージした帽子を石田早姫の名前で発表。モディストとしての一歩を踏み出します。

石田早姫さん

早姫さん。かぶったのは、涼しげなペールグレーの綿麻素材をベースに、中央にストライプ模様の切り替えを斜めに配置したキャスケット帽。そのまますっぽりと被るだけで、あたかも角度を計算したかのような表情が生まれます。

目立ちすぎず、スタイルになじむ等身大の帽子を作りたい

弟の翔さんは、絵やオブジェを作ることに夢中になる少年時代を過ごし、高校卒業後は迷わずデザインを学ぶ道へ進みます。現在は東京デザイン専門学校のクリエイティブアート科に在籍しながら、「オートモード平田」でインターンとして帽子作りの基礎を習得中。

石田 翔さん

弟の翔さん。かぶったのは、クラウンをぺたんと畳んでフラットな状態にできるため、持ち歩きや収納にも便利な帽子。被ると自然なたるみが生まれ、エレガントな印象をもたらします。柔らかなブリムには、エッジにワイヤーを入れることでアレンジの変化を楽しめるように。

今年、翔さんがアトリエに入ったことを機に、「若い世代にもっと帽子を被ってほしい」という思いから、姉弟の名前をとって「saki et show」という2人のブランドを立ち上げました。

プレデビューとなる2018年春夏コレクションでは、カジュアルなスタイルに合わせやすい定番のシルエットを中心にしたユニセックスなラインナップを発表。

saki et show

春夏コレクションより。涼やかな印象をもたらす、コーディネートに取り入れやすいベーシックカラーをメインに。左から1万7000円、2万円、1万4000円/すべてsaki et show(Boutique Salon CoCo)

「目指したスタイルは、装いの邪魔をせず、それでいてコーディネートの鍵となるような仕上がり。日除けの目的以外に帽子を被ることがない人でも、気負わずに被れるように心がけました」(早姫さん)。

シックな色味をベースに、クラウンにワンポイントの切り替えを施したり、クラウンの下部に巻いたリボンに1筋のアクセントを添えるなど、さりげないセンスが光ります。

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