〔特集〕[ヴィトン家6代目来日スペシャルインタビュー]守るべき手仕事(サヴォアフェール)の情熱 創業者ルイ・ヴィトンが世界初の旅行用トランク専門店をパリに構えてから172年。かのメゾンは、なぜこんなにも私たちを惹きつけるのでしょうか。創業家の6代目であり、サヴォアフェール(匠の技)部門の責任者を務めるピエール-ルイ・ヴィトンさんの言葉から、その源流に迫ります。
・
特集「ルイ・ヴィトン 守るべきサヴォアフェール(手仕事)の情熱」の記事一覧はこちら>>>
2026年ミラノサローネの新作コレクションより
ライフスタイルを彩る ルイ·ヴィトンの世界
ルイ・ヴィトンが提案する最新の “アール・ドゥ・ヴィーヴル(豊かなライフスタイル)” を、京都で開催された特別展からお届けします。
伝統と革新──
サヴォアフェールが紡ぐ “豊かな暮らし” の最先端
ルイ・ヴィトンが初めて家具を手がけたのは3代目ガストン-ルイ・ヴィトンの時代。メゾンの旅行用トランクはすでにフランスの名品としての地位を築いていましたが、彼は旅ではなく住まいの製品でメゾンの多様性を示したのです。
手前から・格調高い「アベンチュラ」アームチェア各427万9000円 「バスケット コーヒーテーブル」188万6500円 「アベンチュラ」 ソファ697万4000円 ノマド・レザーのモジュール60個を繫げた「ダイヤモンド スクリーン」478万5000円
1924年に作られた初めての家具は木製ドレッサーで、ガストンと親交のあった製本・家具デザイナーのピエール・ルグランが手がけました。それから約100年、ルイ・ヴィトンの世界はいっそう広がり、人々の人生を彩ります。
2026年6月に京都市京セラ美術館で開かれた招待制の特別展覧会「サヴォア・レヴェ」では、新作のインテリアやトランクが一堂に会し、没入的な空間で披露されました。
ここから、メゾンが紡ぎ出す伝統と革新、最高峰のクラフツマンシップに支えられたラグジュアリーの今をひもときましょう。
展示の主役は、今年のミラノサローネで発表された「オブジェ・ノマド コレクション」。その目玉が、メゾンとゆかりの深いアールデコの巨匠ピエール・ルグランをフォーカスした「ピエール・ルグラン オマージュ」コレクションです。
「ピエール・ルグラン オマージュ」コレクションより、彼が手がけた装丁をマルケトリで表現した「メトロポリス フォールディングスクリーン」683万1000円(奥)と「ドール・チェア」280万5000円(右)。4つのボックスの配置を変えられる「マル・ビブリオテック」1661万円(正面右)など、オブジェ・ノマドの新作を中心にしたくつろぎの空間。/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
彼のグラフィカルな魅力を至高のサヴォアフェールで再解釈し、なかでも先に紹介した木製ドレッサーは、ラッカー仕上げのウッドとノマド・レザーの組み合わせで華麗に復刻されました。
「ピエール・ルグラン オマージュ」コレクションより「セレステ」ドレッサー767万8000円 同 スツール127万6000円
オブジェ・ノマドはほかにアニエールにある歴史的邸宅のステンドグラスに着想を得たテーブルウェアなど、メゾンのルーツを感じる逸品が揃っています。
新作を軸に華やぐテーブル。「アニエール」ディナープレート7万5900円 同デザートプレート6万4900円
伝統のトランクには、モダンな感性と遊び心が満載。4つのボックスを組み替えてライブラリが作れる「マル・ビブリオテック」、開けば照明付きの化粧台となる「マル・マキアージュ」、テーブルウェアを愛でるための「マル・ヴァセリエ」など、いずれもアトリエの粋を集結した優雅な佇まいに、技巧を凝らしたアイディアが光ります。
新作トランクによる圧巻のメイク・スタジオ。トランクを開けば、「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン」のコスメティックを収納し、折り畳みチェアと調光できる照明付きミラーを備えたヴァニティ・デスクに様変わり。3つのサイズの「ニース」バッグと、2種類の「ポシェット・コスメティクス」も付属する。「マル・マキアージュ」7381万円/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
左・美食家のための「マル・ヴァセリエ」2766万5000円 右・手吹きムラーノガラスの照明「トーテム リュミヌー」458万7000円
会場では複数のアイテムを住空間でコーディネートする楽しみも提案。それぞれが豊かな個性を放ちつつ調和する空間は、まさに “アール・ドゥ・ヴィーヴル” そのものです。
左・「カジノ・トランク」3146万円 右・「ポーカー・ボックス」228万8000円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
(
この特集の一覧はこちらから>>)