〔特集〕ドレスコード別・装い提案「気品を宿す社交ジャケット」 お祝いの会やパーティなど、晴れやかな席に招かれる機会が増える春。羽織るだけで品格を宿せるジャケットほど重宝するアイテムはありません。ドレスコード別に、“社交ジャケット”を厳選してご紹介します。
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『招待状を受け取ったら、主旨や場所を考えて洋服を選びます』
──芦田多恵さん〈ジュンアシダ クリエイティブディレクター/タエアシダ デザイナー〉

2026年デビュー35周年を迎える。令和6年度文化庁長官特別表彰を受賞。
「私が招待状を受け取った際は、誰が主催のどのような主旨の会か、どのような場所で開催されるかをまず確認します。その上で、主催者が何を求めていらっしゃるか、その中で自分がどういう存在でありたいかを考えて着るものを選ぶようにしています。
ジャケットは、アレンジ次第で華やかな印象にも知的な印象にもすることができる優秀なアイテムなのではないでしょうか。私の場合、全身黒がご法度の宮中行事以外では、素材はいろいろですが黒いジャケットで出席することが多いです。
招待状を見て、ロングドレスを着るべきかどうか迷った時に合わせるボトムスに選ぶのは、シフォンジョーゼットなどのエレガントな素材のワイドパンツ。これは周囲がロングドレスでも、そうでなくても、きちんと見えながら安心感もあるおすすめのコーディネートです。
「ジュンアシダ」2026年春夏新作。レースに刺繍を施したジャケットスタイルはセミフォーマルで重宝。
フォーマルな場においては、招待状を確認して、ドレスコードごとのルールはもちろん押さえるべきですが、普段の自分の好みもそこに反映させて選べば、より気持ちよく過ごせると思います。そんなジャケットを一枚持っていれば、いざ招待状が届いたときも、心強いのではないでしょうか。」
文化勲章の親授式でのジャケットスタイルとは
『ジャケットは、自信をもらえる女性の勝負服です』
──コシノジュンコ さん〈JUNKO KOSHINOデザイナー〉

19歳で「装苑賞」を最年少受賞後、22年間パリコレクションに参加。撮影/伊藤彰紀(aosora)
昨年、文化勲章を受章され、皇居での親授式に参列されたコシノジュンコさん。ドレスコードにおける最上級ともいえる場面を経験されたコシノさんに、ジャケットについてお話を伺いました。
「実は、ここぞという場面では、私はいつもジャケットを着用します。ジャケットを着るだけで背筋がすっと伸びて、何より自信がつきますね。文化勲章の親授式では、私以外の受章者は和装やジャケットを着た男性でしたので、その方々と並んでも引けを取らず、同じ風格でありたいと思いこのジャケットを選びました。
実際に親授式で着用した、“ジャケットイブニング”。ジャケットの長い裾はファスナーで着脱可能。
フォーマルな場で着るジャケットは素材選びも大切です。海外での受勲の際には、勲章バッジをジャケットにつけていただくことがあるため、ある程度素材に張りのあるシルクなどが適しています。
一般の方がフォーマルな場に出る場合は、ジャケットの着丈で変化をつけるのもおすすめです。イブニングドレスに短め丈のジャケット、長め丈ならパンツともスカートとも合わせやすいと思います。男性よりも、フォーマルジャケットにバリエーションがあるのが女性の特権なのですから、もっと挑戦してみてください」
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