〔特集〕池江璃花子 最新モードで“新しい自分”に出会う 早くから水泳の才能を開花させ、現在16種目の日本記録保持者である池江璃花子さん。自らを磨くため、単身オーストラリアへ渡るなど、抜群の行動力を持つ池江さんが、最新モードに挑戦しました。堂々とした着こなしと、素顔に迫ったインタビューをお届けします。
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オーストラリアの人々と交流するなかで再認識した“泳ぐ楽しさ”
この日、池江璃花子さんは自ら愛車を運転し、海沿いのスタジオに登場。気取らない笑顔で取材に応じてくれました。撮影ではどの服にも負けない存在感を放ちながら、堂々のポージング。世界で戦い続けるトップアスリートの健やかでエネルギーに満ちた美しさはため息が出るほどです。
スリムフィットなジャージーの身頃と、細身のAラインのスカート、美しいドレープを描くシルクシフォンのケープスリーブ。エレガントなイブニングドレスに身を包んだ池江さんは、「自分の身体をきれいに見せてくれる一着だなと感じました。肩や背中を見せることで、気にしている肩幅の広さも生かせた気がします」と嬉しそう。耳もとに煌めくのは、クジャクの羽根をモチーフにしたブシュロン「プリュム ドゥ パオン」のダイヤモンドイヤリング。ドレス86万9000円/ラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン) イヤリング1570万8000円(予定価格)/ブシュロン(ブシュロン クライアントサービス)
撮影後、「ハイブランドの服は手が届かないところにあるイメージでしたが、意外と自分にも着られるんだと感じさせてもらえて、とっても楽しかったです。新たな自分を発見できました」と声を弾ませて話してくれた池江さん。
普段のファッションについて伺うと、「自分をかっこよく見せてくれる服を自然に選んでいる感じです。人がどう思うかより、自分が『かっこいいでしょ』と思いながら街を歩けることが大事。好きなブランドの服は、ちょっと破けていたりするけれど、見る人が見ればお洒落だとわかる、そんな個性的なものが多いですね」とお洒落好きらしい答えが返ってきました。
そんな池江さんも、この秋まで拠点にしていたオーストラリアでの約2年間はお洒落とはほぼ無縁だったそう。
「スポーツブラと短パンみたいな服装でずっと過ごしていて、物欲もまったくわかなかったです。私が暮らしていたゴールドコーストは、お洒落な格好をしていると浮くんですよ(笑)」
カルチャーギャップも含め、さまざまな経験をしたゴールドコーストでの日々で得たものは大きいといいます。
「マイケル・ボールコーチのもとで練習がしたくて、一人で行ったのですが、トレーニングは本当にきつくて、精神的にもすごく鍛えられました。また、行く前は気持ちがだいぶ落ちていたのですが、コーチや向こうの選手たちと交流するなかで、泳ぐ楽しさを再認識できて、自信も取り戻せました。行っていなかったら、パリ五輪は出られなかったかもしれません」
真剣な面持ちで話した後、池江さんは表情を和らげると、「あと、虫に強くなりました」と教えてくれました。
池江璃花子2000年東京都生まれ。3歳で水泳を始める。高校1年のとき、リオ五輪で7種目に出場し、100メートルバタフライで5位入賞。2017年の日本選手権では女子史上初の5冠を達成し、2018年のアジア大会では史上初の6冠に輝く。2019年に白血病と診断され、治療に専念するも、驚異的な回復力で2020年8月に実戦復帰。以来、2021年東京五輪、2024年パリ五輪などに出場。現在、計16種目の日本記録を保持している。横浜ゴム、ルネサンス所属。
『池江璃花子』語り:池江璃花子/文:北川チハル
世界文化社
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*カバーデザインは一部変更の可能性があります。
(次回へ続く。
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