
冬のお洒落の軸になるアウター選び。皆さんは、もうどれを買うか決めましたか? 私が毎年チェックするブランドのひとつがイタリア発の「ヘルノ」です。
「ヘルノ」といって多くの方が思い浮かべるのは、軽くて暖かいダウンウェア。私も以前からのファンで、ショート丈のジレ、リバーシブルのショート丈ブルゾン、フルレングスのロングコートと3着のダウンを愛用しています。ダウンというとスポーティなものが主流ですが、「ヘルノ」が提案するのは、あくまで大人のためのラグジュアリーなアウター。ウエストがシェイプされていたり、アームが細身だったりと、しっかりデザインされているのです。
1948年に創業した「ヘルノ」は、レインコートからスタートしたブランド。その後レディスのカシミヤコート、ジャケットなどとアイテムを広げていきました。
洗練されたウールナイロンコートに、取り外し可能な中綿入りの前立てがついた、大ヒットモデルの新作。私のイメージは「軽井沢の別荘に遊びに行くときに着るコート」。優雅にもスポーティにも、イメージが自在に変えられるので、タウンのみならず旅にも重宝すると思います。インナーには、同系色でまとめたプリントのセットアップを合わせました。
どんな色とも相性のいいキャメルベージュのブルゾン。迷い世代の方なら、シアリング風の質感に遊び心が漂い、きれいめにもカジュアルにもアレンジできるエコファーがおすすめです。同じ系統の色でまとめたトーン・オン・トーンのコーディネートは、誰にでも似合う上品な色合わせ。インパクトのある装いを楽しみたい場合は、朱赤のニットや冴えたグリーンのパンツなど、ぱきっとしたカラーを合わせると鮮度の高いスタイルに仕上がります。
レインドロップ柄プリントとブラックの便利なリバーシブルブルゾン。短めの丈と、程よくゆとりを持たせた身頃のフォルムに旬が薫るデザインです。ふわりと軽やかな着心地は「ヘルノ」の真骨頂。量感のあるアウターに対して、落ち感のある滑らかなフレアスカートを合わせるコーディネートは、今季ぜひトライしてほしいスタイルです。おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。「迷い世代の服選び」記事一覧>>
撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子