シンプルな夏ワンピースを、お洒落に着こなすコツ教えます

第9回　着回しが楽しめる、ロングワンピース

蒸し暑い日が続くこれからの季節。さっと着るだけで、きちんと見えるワンピースは、ワードローブに欠かせないアイテムですね。

今回は迷い世代が美しく映える1着の選び方をお伝えしようと思います。

ウエストマークや小物づかいで
印象は変えられます

この夏ワンピースを選ぶなら、断然ロングが気分！　ふくらはぎ下までの丈で、華奢な足首がちらりとのぞくものがベストです。

また、共布のベルト付きなら、ベルトなしで着ればカジュアルに、ベルトをすればメリハリのあるエレガントなスタイルにと、手軽にイメージを変えられて、とても便利です。

スカートの揺れ感と
袖丈のバランスが秀逸な2着

ひとつだけ気をつけたいのは、袖。皆さん、最近、半袖が似合わなくなったかな、と感じたことはありませんか？　そう、ポイントになるのは袖の長さなのです。

迷い世代以降になると、肩から肘までのシルエットが緩んでくるので、できるだけそこを見せない長めのスリーブがおすすめです。ただし中途半端な袖丈は、逆に野暮ったく見えるので注意が必要。もちろん引き締まった二の腕の方ならノースリーブもありですよ。

私は、なで肩で肩幅が狭いこともあり、裾の分量の多いデザインのワンピースの場合は、長袖のものをセレクト。無造作に袖をまくったり、ウエストにベルトをすることでポイントを作り、全身のバランスがよく見えるよう、コーディネートで工夫しています。

どちらもリネン素材が夏らしいワンピース。「私は麻の質感が大好きなんです。こちらの2着は、厚みのある上質なリネンなので、シワもあまりに気にならず、品よく着こなせます。また、贅沢に布を使ったフレアスカートだから、歩いたときの揺れ感がドラマチック。ウエストマークしてヒール靴を合わせれば綺麗めに、そのままストンと着てスニーカーを合わせればカジュアルにと印象が手軽に変えられるのも魅力です」。〈左〉襟ぐりと袖口はゴム仕様で、たっぷりと寄せたギャザーがフェミニン。ワンピース5万2800円／エムフィル（ミカコ ナカムラ 南青山サロン）　〈右〉落ち感のある美しいシルエット。襟ぐりと袖口に入ったステッチが端正な雰囲気を醸し出します。ワンピース8万2500円／クルチアーニ（ストラスブルゴ）

フロントボタンを開ければ
羽織りものとしても活躍

ワンピースは、コーディネートいらずでキマるのがいいところですが、逆にいえば着回しがしづらいというイメージがあります。

でも、ウエストマークしたり、デザインによっては羽織りものにしたり、小物を替えたりすることで、いろいろなアレンジが可能なのです。

軽やかな透け感と光沢が美しいシャツタイプ。「タンクトップとパンツにさっと羽織って颯爽と歩けば、ふわりと風を受けて絵になりますね。ベルト有り無しの着こなしができ、さらに羽織りものとしても装える、3ウェイで楽しめる便利ワンピースです」。透け防止のためのロングインナー付き。ワンピース（共布細ベルト付き）8万5800円／ストラスブルゴ　バッグ15万1800円　シューズ10万8900円／ともにジミー チュウ　ネックレス28万500円　ブレスレット10万4500円／ともにホアキン・べラオ　ベルト（スタイリスト私物）

タウンからリゾートまで
小物次第でアレンジ自在

上品な色合いに惹かれるプリントワンピース。「写真のコーディネートはリゾート風に仕上げましたが、例えばパールのネックレスにハイヒールなら都会っぽくもなり、小物次第で印象が変えられます。プリントを楽しみながら、遊び感覚で着たいワンピースです」。　ワンピース7万8100円／トリー バーチ（トリー バーチ ジャパン）　シューズ9万7900円／ジミー チュウ　バッグ１万6280円／ピヌム・パサウレ　バングル1万3200円／ギャレッタ（ともにチェルキ）　ネックレス3万6300円／ルナール ビジュー（プレインピープル青山）

ワンピースは、上下のコーディネートが不要な分、小物づかいが大事。その点でロングワンピースは、ヒール靴、サンダル、スニーカーとどんな靴でも楽しめるのもいいところです。

涼やかに、美しく、夏のお洒落を楽しみましょう！

●お問い合わせ
ジミー チュウ
フリーダイヤル　0120-013-700

ストラスブルゴ
フリーダイヤル　0120-383-653

チェルキ
電話　03-6418-6779
https://cerchi.thebase.in/

トリー バーチ ジャパン
フリーダイヤル　0120-705-710

プレインピープル青山
電話　03-6419-0978

ホアキン・べラオ
電話　03-6821-7772

ミカコ ナカムラ 南青山サロン
電話　03-6427-2435