ファッション

世界最古のレザーグッズメゾン、デルヴォーをご存じですか?

スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第29・30回は、おおさわさんが“一生もの”のバッグとして大切に使っているという、デルヴォーをご紹介します。

〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第29回 デルヴォー

トレンドに左右されず、いくつになっても、どんな場面でも自信を与えてくれる、本当の意味での“一生もの”のバッグを、私は1つだけ持っています。それは、レザーの質感の変化や傷さえもいとおしんで、共に歳月を重ねていける“相棒”のような存在です。

今回はベルギーで出会ったデルヴォーのバッグ「ブリヨン」が、私にとって特別な理由をお話ししましょう。

ベルギー王室御用達
世界最古のラグジュアリーレザーグッズメゾン

「ブリヨン」との出会いは2018年の秋、『家庭画報』の撮影で、女優の賀来千香子さんと一緒に、ベルギー、ブリュッセルのデルヴォー本社に訪れた時のことです。

デルヴォーはベルギー王国建国1年前の1829年、トランク製造業者として産声を上げた世界最古のラグジュアリーレザーグッズメゾンです。

旅が裕福な人々の日常となり始めた19世紀前半に、最高級のトランク製造を生業としてスタートしたデルヴォー。ベルギー王室御用達、そしてアイコンバッグであるブリヨンの登場で、その名を世界中に轟かせていきます。写真はブリヨン発売当時の広告キャンペーン。

創業以来デルヴォーは、王室との縁が深く、1883年にはベルギー王室御用達ブランドとして認められました。厳選された上質なレザーを用い、熟練の職人がハンドメイドで作る伝統は、2世紀近くにわたって受け継がれており、その品質は世界のトップクラス。

ベルギー国王アルベール2世とパオラ妃。

それまでも、「ブリヨンって素敵!」とは思っていたのですが、気軽に買えるプライスではなく、購入するまでには至っていませんでした。

アトリエを見学して感動した
魂のこもった職人の手仕事

しかし、このときの取材で実際にブリヨンを作っているアトリエを拝見させていただき、私はとても大きな感銘を受けたのです。

1958年のブリュッセル万国博覧会のために作られたのが、この「Le Brillant(ブリヨン:輝き)」。以来、現在に至るまでデルヴォーのアイコンバッグとなっています。

感激したのは、バッグを完成させるまでの工程をおひとりで仕上げているということ。以前はバッグの内側に、作った方の名前が記してあったそうです。

1つひとつの工程において、どれだけ情熱を傾けて作っているかということを目の当たりにし、このバッグの価格にはきちんとした理由と裏づけがあるのだと確信しました。職人さんが魂を込めて作ったバッグへの愛情と尊敬の気持ちが湧き上がり、撮影後、そのままブティックへ。念願の「ブリヨン」を購入したのです……というか、購入せずにはいられなかったのでした。

ベルギーの温かい国民性が
デルヴォーらしさの源

デルヴォーはベルギー出身の偉大なアーティスト、ルネ・マグリットとパートナーシップを組み、シュルレアリスムを思わせる作品も数多く発表しています。伝統を守りつつ、自由なマインドで常に新たな作品を作り出しているのです。

実際、私がブリュッセルに撮影に行って感じたのは、ここに暮らす人々が皆自国に誇りを持ち、ベルギーのものを心から愛しているということ。例えば私が宿泊したホテルには、マグリットの絵が飾ってあり、街をあげて、彼を応援しているのだなと実感。

人々は、少しシャイだけれどとてもあたたかく、滞在中にすっかりこの国のファンに。ブリュッセルで生まれ育ったデルヴォーのバッグを手にできることを、私自身も誇らしく思える……そんな気持ちになったのです。

出しゃばることなく
「人となり」を語るバッグ

おおさわさんがブリュッセルで購入したのは黒の「Brillant Mini」。「小さく見えますが、マチがしっかりあるので、収納力も抜群。フェミニンなスタイルや、黒のライダースのような辛口のアイテムにも映えるので重宝します。プチサイズの可愛い『レ ミニアチュール』は、アクセサリーを入れてバッグインバッグにしたり、チャームにして大事な鍵を入れたりしています。」(すべておおさわさん私物)

実際に「ブリヨン」を使って実感したのは、手にするたびに自信が湧くバッグだということ。デザインはシンプルで主張しすぎず、“これ見よがし”ではなく持てるところがいい!

控えめでいながら、しかし、最高級のバッグだとわかる佇まいで、持つ人の“人となり”をきちんと語ってくれるから、“このバッグに恥じない自分でいたいな”と、ぐっとモチベーションが上がります。このバッグは、“一生もの”として、長く綺麗に使いたいと思っているので、ここぞという日に持つようにしています。

次回、いくつかのコレクションをご紹介しますので、皆さんの“一生もの”バッグ探しに役立ててもらえればと思います。

第30回 スーツに、きものに、大人カジュアルに。今こそデルヴォーのバッグを>>

●お問い合わせ
デルヴォー・ジャパン
電話 03-6418-0983
URL:https://www.delvaux.com/ja/

おおさわ千春/Chiharu Osawa

スタイリスト。

雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。

〔迷い世代の服選び〕 40代にこそ効く「ブランド力」

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