ファッション

大人バッグの理想形、フェンディの「ピーカブー」

スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第21・22回は、おおさわさんが「実用と大人の遊び心の両方を満たすバッグ」として愛用しているフェンディの「ピーカブー」について。

〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第21回 フェンディ

同じシリーズのバッグを、幾つも買い足していく……そんな楽しみを味わえるのが、フェンディの「ピーカブー」です。トレンドが目まぐるしく変化し、ともするとワンシーズン前のものは、ちょっと古臭く感じてしまうようなモード界で仕事をする私にとって、同じブランド、同じ形のバッグを、何シーズンにもわたって買い続けているのは、「ピーカブー」をおいて他にありません。

おおさわさんが9年くらい前に買った愛用の「ピーカブー」がこちら。おおさわさんのワードローブに多いグレーの服にマッチするメタリックシルバー、しぼ感のあるカーフ素材のミディアムサイズ。「伊勢丹でレザーをオーダーできるイベントを、フェンディが開催したときに手に入れた思い出深いバッグ。“セレリア”のレザーと手縫いの技術を取り入れたデザインで、ワンハンドルバッグの堅苦しさがない、くたっとした柔らかさがとても気に入っています」

なぜ「ピーカブー」ばかりを買ってしまうのだろう、と考えてみたのですが、これが「大人のバッグの理想形なんだ」というのが私の結論。使いやすさと、デザイン的な遊び心の双方を完璧に満たしてくれるバッグだからこそ、「やっぱりまた欲しい!」と夢中になれるのだと思います。

口を開けたときと、閉じたとき。
意外な二面性が名前の由来

英語で「いないいないばぁ」という意味の「ピーカブー」。クリエイティブ・ディレクターのシルヴィア・フェンディが孫をあやすときにアイディアを思いつき、デザインしたというこのバッグ。口を閉じているときには端正な印象なのに対し、口を開けると全く違う表情を見せることから、この名がついたそう。

2009年春に発表された初代「ピーカブー」2点。1つは外が黒いパイソンで内側が白いパイソン、もう1つは外がクロコダイルで内側がベージュピンクのカーフ。

2009年に発表されて以来、中央の仕切りをはさんで両側にモノが入るというデザインは変わることなく、様々な素材や装飾でアップデートされ、フェンディのアイコンバッグとなっています。

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