ファッション
2017/11/30
フレンチノットが相良刺繍のようにも見え、きものとも好相性。花のようにも見える愛らしいモチーフをキャンバスに、可憐な淡水パールや精緻な銀糸の縁取りが凝縮。気に入ったブローチを、帯留めのパーツとして誂え直すことも可能です。
上品でオリジナリティ溢れる石渡さんの刺繍ブローチは、これからのシーズン、コートや帽子、マフラーの上からつけても素敵です。また、刺繍ジュエリーはつけ心地の軽やかさも大きな魅力。ブローチの重さ傾くこともなく、衣類も痛めません。表情豊かなラインナップをご覧ください。
前回ご紹介した宇和島産のアコヤ真珠を用いたコレクションが、真珠を主役にイメージを膨らませたのに対して、可憐な淡水パールや天然石を用いたシリーズは、より自由な躍動感溢れるフォルムが特徴的。
最後にご紹介するのは、石渡さんが最近手がけているバロックパールのコレクションです。海から生まれたままの形と無調色にこだわり、自分の目で選び抜いたパールを「ジュエリーの命」とし、刺繍を駆使して自然からの恵を最大限に生かします。写真のピンブローチは、バロックパールの有機的なシルエットに合わせて台紙や刺繍のトリミングをデザイン。海の中で生命を育んだ「時の軌跡」を主役にした唯一無二のピンブローチは、小さいながらも独特のオーラを放ちます。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/岡田ナツ子 取材・構成・文/樺澤貴子
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