ファッション
2017/11/27
石渡さんが刺繍ジュエリー作家になったのは、約6年前のこと。「祖母も母も手芸が得意だったせいか、ピアノの発表会のワンピースに刺繍をしてもらうなど、子供の頃から、愛情と創作性にあふれた手製のアイテムに囲まれて育ちました」と石渡さん。
とはいえ、すぐに刺繍の道には進まず、初めはバッグのテキスタイルや刺繍による立体のインスタレーション作品を発表していたそうです。「妹が彫金のジュエリー作家ということもあり、女性の美しさを引き立てる装いのアイテムに、自然と心が惹かれました。」
「自分らしい表現は何かを考える中で、これまでの経験と子供の頃の記憶から、刺繍という手法を極めたいと考えるようになりました」と石渡さん。
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センスだけに頼らない、精緻な刺繍表現© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.
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