時計

140年の伝統と自由で大胆なクリエーションで魅了する、人生を彩るタイムピース〔ピアジェ〕

〔特集〕
あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?vol.3|07

【特集】あの最高峰時計はなぜ愛されるのか? 家庭画報.comが最高峰時計ブランドの“愛される理由”を徹底分析。各ブランドから、歴史や性能を楽しめる「入門時計」、私のスタイルにフィットする「定番時計」、いつかは欲しい「夢時計」の3本をご紹介します。特集トップはこちら>>

「ピアジェ」とは――

スイス発祥の宝飾時計メゾン「ピアジェ」は、1874年ジュラ山脈の高度1000m以上に位置する小さな村ラ・コート・オ・フェで、ジョルジュ=エドワール・ピアジェが工房を開き、高精度なムーブメントを製造することから始まりました。ピアジェのモットーは“常に必要以上によいものを作る”。その高度なクラフツマンシップが評判となり、瞬く間にスイスの有名時計ブランドに部品やムーブメントを供給するようになります。1920年代には、ムーブメントの製造業者から高級懐中時計や腕時計のメゾンヘと変革を遂げて、孫のジェラルドとヴァンタン・ピアジェはグローバル化を推進。1959年にはピアジェのブティックをジュネーブにオープン。ハイジュエリーと時計が一緒にディスプレイされて、時計・宝飾メゾンという地位を確立しました。

ピアジェ発展でのエポックメイキングとなったのが、極薄ムーブメントの開発です。1957年に手巻き機械式キャリバー「9P」を発表。これは世界最薄の厚さ2㎜でセンセーションを巻き起こします。極薄ムーブメントの製造が可能になったことで、腕時計が薄く軽くなり、宝石を装飾するなどデザインの可能性も広がり、ユニークな時計が数多く制作されるようになりました。有名なのが「コインウォッチ」。コインの中にムーブメントを埋め込んだデザインは、シュルレアリスムの画家サルバドール・ダリの目に留まり、1966年に金貨を使用した時計とジュエリーをピアジェと共同制作しています。またポップアートの寵児、アンディ・ウォーホルはピアジェ収集家でした。稀有な才能を持つアーティストも認める、時代を先取りする大胆なクリエーションと熟練の職人技こそがピアジェのシグネチャーなのです。

ダリは自らデザインしたダリ金貨を数量限定で製造しており、1966年9枚のダリ金貨を使ったブレスレットウォッチを制作。厚さ2㎜の「キャリバー9P」搭載し、コインの蓋を開けると時計が出てくる遊び心満載のデザイン。

当時のイヴ・ピアジェ(現メゾン4代目会長)とアンディ・ウォーホル。写真下はアンディが1970年代に所有していたポケットウォッチ。その名も“インゴット(金塊)”ウォッチ。裏返してスライドさせると時計が現れるという、スパイ映画に出てきそうなアイテムです。

 

ゴールドへのこだわり

極薄ムーブメント開発の成功と同じ時期に、ピアジェは“貴金属かゴールド、プラチナの時計しか生産しない”と宣言。当時はステンレススチールを使用するブランドが多いなか、時計・宝飾メゾンのプライドとして“ウォッチの外装もムーブメントと同等である”ことを示すためでした。このゴールドへのこだわりが、卓越したメゾンの創造性を開花させるきっかけとなり、1970年代には“ピアジェ・スタイル”を確立。自由で個性的なゴールドの腕時計は、アーティストや女優、セレブリティから愛され、大人気になりました。

1960~1980年代は “ピアジェ・スタイル”というゴージャスとクラシックを両立させた芸術的なゴールドの時計が誕生。鮮やかなカラーのダイヤルがゴールドに映えてお洒落に際立ちます。

現在もピアジェは、ラ・コート・オ・フェとプラン・レ・ワットの2つのアトリエに、高級時計とジュエリー製造に必要なすべての卓越した職人技術を集約して、稀有なるクリエーションを誕生させています。140年を超える豊かな歴史と無限の創造性を誇る、唯一無二の時計・宝飾メゾンです。

ダイヤモンドとエメラルドをあしらった翡翠の文字盤が美しいオーバルウォッチは、1967年にジャクリーン・ケネディ・オナシスが購入したもの。ブレスレットには、シルクのように滑らかな手触りを演出する“パレス装飾”(写真下)を施しています。ピアジェは、ゴールドの技巧に関して、非常に高い専門性を有しています。

 

Information

ピアジェ コンタクトセンター

〔特集〕あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?

表示価格はすべて税別です。
撮影/サトウアサ 取材・文/磯 由利子 スタイリング/長谷川 綾

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