時計

世界の王室御用達!創業400年の“王妃の宝石商”が創る、華麗なるリストウォッチ〔メレリオ〕

〔特集〕
あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?vol.3|05

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現存する世界最古のジュエラー

「メレリオ」は現存する最古のジュエラーであり、フランスの5大宝石商(グランサンク)の中で、唯一家族経営を守っているメゾンです。現在、第14代目に当たるローラン・メレリオが会長を務めています。

ブランドの歴史は1613年から始まります。当時摂政だったマリー・ド・メディシスは、メレリオが幼いルイ13世の暗殺計画を暴くのにひと役買った報奨として、行政上の制約なくフランス全土で商売できる異例の特権を与えました。これがメレリオ創業のきっかけになり、この特権は歴代のフランス国王によりルイ16世まで更新されました。1780年以降、マリー・アントワネットの御用達になって以来、その名声はフランスのみならずヨーロッパ各国へ広がり、王妃の宝石商と呼ばれるようになりました。1815年にパリのラペ通りに初めて店舗を構えたジュエラーであり、今もなおこの場所にあり続けています。

1780年、マリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿にジュエリーを売りに来ていたジャン・バティスト・メレリオから、カメオとガーネットのブレスレットを購入したと記録されています。

1888年、オランダ王室御用達ジュエラーに任命。これを記念して、メレリオはエンマ王妃のためにルビーとダイヤモンドをあしらったネオルネサンス様式のジュエリーセットを制作。現在のマキシマ王妃まで、オランダ王妃は代々このジュエリーを身につけています。

エレガントなタイムピース「ラ・ヌフ」の誕生

古くからジュエリーウォッチを手がけてきたメレリオですが、1993年に初めての時計コレクション「ラ・ヌフ(新しきもの)」を発表。卵型をした文字盤の独特のケースは、1998年に「カドランドール(金の文字盤)」賞を受賞しています。

「ラ・ヌフ」が発売された頃のポスター。メゾンの所在地ラペ通り9番地の「9」の意味も込められた、メレリオのアイコン的存在です。

この卵型のケースのルーツは、メレリオ家発祥まで遡ります。1518年にパリに移住するまで、メレリオ家は北イタリアの小さな村グラベジアで暮らしていました。そしてこの村に流れる小川の流れに角が削られて、卵型に形を変えていった小石は、自然界が生み出した究極のフォルムとなりメレリオ家の人々の心に焼き付いていたそうです。ウォッチの理想的なデザインを考えた時に、メレリオ家の人々はこの小石の形を思い浮かべ、独創的でありながらエレガントなタイムピース「ラ・ヌフ」が誕生しました。

4世紀にわたり受け継がれている宝飾技術、世界の王室御用達に選ばれる最高のクオリティと時代を超えて愛されるクリエイティビティ。世界最古のジュエラーの腕時計は、マチュアな女性のパートナーとして親しまれています。

ヨーロッパを代表する2大スポーツのトロフィーはメレリオが制作しています。1955年からサッカーの欧州年間最優秀選手に贈られるバロンドール(写真上)、1981年から全仏オープンテニスの勝者に贈られる“ムスクテール・カップ”(写真下)を含めるトロフィーをデザイン。

Information

〔特集〕あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?

表示価格はすべて税別です。
撮影/サトウアサ 取材・文/磯 由利子 スタイリング/長谷川 綾

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