ファッション

世界中に愛されるその秘密 ルイ・ヴィトンのある暮らし

原点~ORIGIN
創業者ルイ・ヴィトンのスピリットが息づく家

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔瀟洒な姿を今に残すアニエールの家〕パリの店舗が手狭となり、1859年、鉄道の駅やセーヌ川の船着き場からほど近いアニエールにアトリエを建設。ルイの希望でアトリエの最上階を住居とし、その後、19世紀末に息子ジョルジュによって、現在も残る建物に改築された。

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔ラグジュアリートランクの序章 レイエ・キャンバスのトランク〕ピアノの音色が聞こえてきそうな調度品に囲まれた空間は、アートのパトロンだった2代目ジョルジュによって設えられた。テーブル代わりにしたトランクの柄「レイエ・キャンバス」は、偽造品との差別化のために1877年に商標登録された。

継承~INHERITANCE
ブランドのDNAを受け継ぐ職人たちの技

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔師匠から弟子への伝達 独創性と創造性を求めて〕フランス、ヴァンドームの町に新しくできたアトリエで目にした光景。新たなピース製作のために、入念に作業を進める彼らの姿は、脈々と受け継がれてきた伝統と未来への継承そのものだ。

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔修道士の暮らしの痕跡や歴史を感じるアトリエ〕ロワール川が緩やかに流れ、緑溢れる中世の町並みを今も残すヴァンドーム。町の歴史地区の中心に位置する旧トリニテ修道院の南回廊を改装したアトリエでは、プレシャスレザーを使ったバッグ「カプシーヌ」が生産の主流。

革新と創造~INNOVATION&CREATION
“旅”から始まったクリエイション

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔専門技術とアイディアでスぺシャルオーダーを実現する〕「どんなに壊れやすいものでも何でも梱包します。モードの梱包専門」と銘打ち、創業当初より、顧客のニーズに合わせ実用性に富んだエレガンスを追求し実現してきた。その精神は現在も変わらず、スペシャルオーダーにも新しい手法が登場し、人気となっている。

ルイ・ヴィトンのある暮らし〔旅の楽しみ方や思い出の記録もルイ・ヴィトンらしく〕思わず手に取りたくなるカラフルなシティガイド、アーティストやフォトグラファーが表現する都市模様などの出版物も多数。メゾン ヴァンドームのペインティングモチーフ(上写真の左下)は、3代目ガストン‒ルイの時代に流行していた広告ステッカーを彷彿させる。

取材・撮影協力/ルイ・ヴィトン
撮影/武田正彦 取材・文/下田あゆみ

『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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