ジュエリー
2022/10/19
マドモアゼル シャネルが最初で最後のハイジュエリーコレクションを発表してから90年、パリのシャネル ファイン ジュエリー本店が全面リニューアルを終え、オープンしました。
1階中央の吹き抜けには、ヴァンドーム広場の塔へのトリビュートとして、ヨハン クレテン作の約3メートルのブロンズ像『LaBorne』。天井にはゴッサンス製作の“ドリーム キャッチャー”をイメージしたシャンデリアが。
マドモアゼルが終の棲家としたホテル、リッツ パリの向かい、ヴァンドーム広場18番地に建つブティックでは、3フロアにわたり、ファイン ジュエリー、ハイジュエリー、ウォッチをフルラインナップ。
店舗外観。
内装を手がけたのは、著名な建築家ピーター・マリノです。ゴールド、ブラック、白、ベージュといったメゾンを象徴するカラーを使ったラグジュアリーな空間に商品のガラスケースが美しく並び、数多くのモダンアートやマドモアゼル好みのアンティークが置かれた様子は私設美術館のよう。
ブロンズのオープンワークスクリーンが、サロンへゲストを導く動線を生んで。
店内では驚くほど多数のアート作品に出合える。ルイ15世時代調のオーナメントが連なる螺旋階段横には、ジョエル・モリソンが新たに制作した『Coco Chandelier』が。
2階のプライベートサロン。ヴィック・ムニーズがダイヤモンドで描いたマドモアゼルの肖像『Coco in Diamonds』がゲストを迎える。
また、彼女のアパルトマンを想起させるコロマンデル屛風やソファなどの家具が温かみのある雰囲気を添えて、現代版マドモアゼルの邸宅に招かれたような感覚を体験できます。
広場側に大きな窓があり、開放的な雰囲気の時計フロア。本格時計も多数展示。このほか3階には貴重なハイジュエリー、「コレクション N°5」のネックレスの展示(下写真)や、地下にはマドモアゼルによるハイジュエリーの復刻版など貴重なアーカイブを収める部屋も(通常非公開)。
シャネルは、東京・銀座 並木通りに、ファイン ジュエリー、ブライダル コレクション、ハイジュエリー、ウォッチ、オートオルロジュリー(本格時計)を展開する新ブティック、「シャネル ファイン ジュエリー 銀座並木」を2022年10月14日にオープン。
今回ご紹介した「シャネル ファイン ジュエリー パリ本店」同様に、マドモアゼル シャネルの私的な世界を現代的に解釈した美術品や洗練されたインテリアがゲストを迎えます。
オープンを祝してパリ本店から、伝説的な香水「シャネルN°5」に捧げるハイジュエリー、「コレクション N°5」のネックレス「55.55」が来日。その名のとおり、55.55カラットのダイヤモンドが煌めくハイジュエリーの傑作は必見です(上写真、非売品)。
「ココ クラッシュ」ブレスレット、「J12 ダイヤモンド トゥールビヨン」の先行販売も予定されています。
写真©CHANEL
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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