ファッション
2022/07/04
気持ちも、体型も変化していく40代以降。大人だからこそ似合う服を知りたいという迷い世代の女性に、スタイリストおおさわ千春さんがおすすめするブランドやアイテムを紹介します。
第13回は、2022年7月8日~8月21日まで東京ミッドタウンにて開催される、ルイ・ヴィトンの巡回展「SEE LV」をフィーチャー。このエキシビジョンの「迷い世代的楽しみ方」をおおさわさんの視点でレクチャーしつつ、なぜ今、私たちがルイ・ヴィトンを持つべきなのかを指南します。前回の記事を読む>>
迷い世代の方々にとって、おそらく最もなじみの深いブランドのひとつがルイ・ヴィトン。私自身も、20代前半の頃、初めて海外でモノグラムモチーフのバッグを手に入れて以来、幾つものアイテムを愛用してきたひとり。
私は、旅にまつわるバッグをルイ・ヴィトンで揃えているのですが、とても丈夫で、使い勝手が良く、長年使っても古びることのないエターナルなデザインなど、「やはりルイ・ヴィトンは違うな」と実感しています。
何故こんなにも長い間、世界のトップメゾンに君臨し続けることができるのか……商品を買って使うだけでなく、ブランドの背景にあるものまで、もう一度しっかり学んでおきたい――そんなふうに思っていたところ、今回ルイ・ヴィトンの軌跡を辿るエキシビション「SEE LV」が開催されると聞き、これは是非行ってみたい!と楽しみにしているのです。
「SEE LV」ドバイ展より。
「SEE LV」は、2020年、中国武漢を皮切りに、杭州、ドバイを巡り、今回の東京が4番目の開催。旅をルーツにしたブランドらしく、多彩な交通手段の変遷と共に、160年以上にわたり、独創的でエレガントなアイテムを提案してきたメゾンの歩みを、5つの世界で構成しているそう。
特に、20世紀初頭のトランクなどの歴史的アーカイヴの数々と、今や伝説となっているアーティストたちとのコラボレーションや最新のクリエーションが一堂に会しているのは、個人的にも注目している見どころのひとつ。
ルイ・ヴィトンのアイコンバッグ、ノエの原型モデルなど、歴史的なアイテムが多数展示されます。
1923年頃に作られた自動車用トランク。馬車での旅から、車や船などで移動する旅へと、人々のライフスタイルが変化し、行動範囲がどんどん広がった時代。ルイ・ヴィトンは新しいトランクを次々と生み出しました。
歴史に裏打ちされた確かな技術を受け継ぐ一方、アートとモードを融合し、斬新なクリエ―ションを発表してきたルイ・ヴィトンの「伝統と革新」――メゾンを作り上げてきた2つの側面を垣間見ることができる貴重な機会が、この巡回展だと思います。
「SEE LV」ドバイ展より。
没入型のデジタル体験を通してメゾンの世界を探求できるというのにもわくわく! こういう最新の「仕掛け」もルイ・ヴィトンならではですよね。どんなエキシビションになるのか、期待に胸が膨らみます。
期間中、東京ミッドタウン ガレリア地下1階では、厳選されたアイテムが揃うギフトショップがオープンするというのも、楽しみのひとつ! ここでしか買えない限定アイテムもあるので、是非チェックして。
日常使いできるブレスレットから、旅行に持っていきたいジュエリーボックス、部屋に飾っておきたいオブジェなどに加え、ウォレットやキーケースなどの限定アイテムが登場。「“えっ?こんなものも?!”と驚くような、多彩なラインナップもルイ・ヴィトンならでは。エキシビションの余韻に浸りながら、お買い物できるのがうれしい!」。〈右上〉持ち歩けるサイズ感が可愛い。「ジュエリーボックス トランク 」 (W16×H4×D11㎝)27万1700円 〈中〉ロック部分を引っぱると外れる仕様。「ブラスレ・ロックイット アゲイン」ブレスレット各4万8400円 〈左〉モノグラムフラワーをモチーフにした木製のライオン。「ペチュラ ミニ」オブジェ各12万7600円(すべて予定価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
お洒落だから、人気だから、使いやすいから……様々な理由で、迷い世代の皆さんも何かしら1つはルイ・ヴィトンを愛用してきたと思いますが、このブランドの真髄は、人生という“旅”のかたわらに寄り添うことではないか、と私は感じています。大切なものを、堅牢で美しい箱に詰めて運ぶことからスタートしたメゾンが、現代女性のライフスタイルに合わせて作った今季の美しいバッグを紹介しましょう。
「資料を持ち歩く私が、リアルに欲しいのがこちらの“ネヴァーフル”。ラフィア素材の“ツイスト”は、キレイめからカジュアルまでシーンを選ばず活躍。“カプシーヌ”は和装にも合いそう」。〈右から時計回りに〉スプレー加工とエンボス加工を施したグレインレザーが際立つトートタイプ。ピンクベージュ~淡いグレーのような微妙なグラデーションが美しい。「ネヴァーフル MM」(W31×H28×D14㎝)35万9700円 マダガスカル産の天然のラフィアを手仕事で仕上げ、内側を黒のレザーでトリミング。「ツイスト MM」(W23×H17×D9.5㎝)60万5000円 ひとつのバッグを作り上げるのに約250ものパーツを要し、熟練職人が何百もの工程を経て組み立てているというアイコンバッグ。こちらは、光沢のあるピンクとイエローで染めたシボ感のあるカーフ素材。レザーとチェーンを編み込んだストラップ付き。「カプシーヌ BB」(W27×H18×D9㎝)86万3500円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
ブランドのアイテムには、必ずと言っていいほど、作り手の熱い想いが息づいています。物に込められたストーリーを知っていると、より愛着が湧きますし、手にしていることを誇らしく思える――その気持ちが「佇まい」に表れてくるのです。
この夏、「SEE LV」で、ルイ・ヴィトンの世界を旅してみてはいかがでしょうか?
2022年7月8日~8月21日開催予定
東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン芝生広場
11時~20時(最終入場19時30分)
入場無料(LINE予約サイトにて、要事前予約)
http://line.me/R/ti/p/@louisvuitton
●お問い合わせ
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
フリーダイヤル 0120-00-1854
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
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撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子
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