ファッション

運命の1着に今こそ出会う。DIORのシンデレラ・ジャケットと、ジャストフィット・デニム

〔迷い世代の服選び〕大人になった”今の自分”に、栄養を与えてくれる服&ブランド

気持ちも、体型も変化していく40代以降。大人だからこそ似合う服を知りたいという迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんがおすすめするブランドやアイテムをご紹介します。

第1回は、ディオールの名品「“バー”ジャケット」と、「ディオール 8」と名づけられたデニムをご紹介します。

第1回 ディオールのルーツ、アイコニックなアイテムの美学を知る

40代以降になると、肌や髪の質感、体型の変化に合わせて、今までの服を“棚卸し”して、見直すことが必要になります。残念ながら似合わなくなる服もありますが、半面、大人になったからこそ似合うようになるものもたくさん。特に、トップブランドが作り出す、本当にいいものは、経験を積んで「自分らしさ」ができ上がってくる迷い世代以降だからこそ、着こなせるようになるのです。

トップブランドの服は値が張りますが、その分、着たときの高揚感、美しさは別格で、その特別感こそが女性を輝かせてくれる源になりますし、私自身のお洒落もブランドの服に育ててもらったと思っています。この連載では、大人の女性に是非手に取ってほしいブランドのアイテムや、トレンドのエッセンスの上手な取り入れ方をお伝えしていこうと思います。

時代を超えて愛され続けるシグネチャー
「バー」ジャケット

ディオールパリ流エレガンスのシンボルでもある「バー」ジャケット。コルセットで縛られていた女性の身体を解放し、締めつけることなく理想的なラインを描き出した構築的なシルエットは、建築家を夢見ていたというクリスチャン ディオールならでは。「バー」の名前は、ディオール本社のそばにあるホテル、プラザアテネに由来。© Association Willy Maywald/ADAGP, Paris 2022

大人の女性だからこそ似合う服として、私が最初に取り上げたいと思ったのが、ディオールの「バー」ジャケット。1947年、クリスチャン ディオールがデビューとなるオートクチュールコレクションで発表した「バー」ジャケットは、「ニュールック」として女性のスタイルを変えた革新的なアイテム。

ディオ―ル© Christian Bérard

絞り込まれたウエスト、なだらかな肩、ヒップのふくらみを強調するペプラム、細く長い首を際立たせる開いたネックライン……まるで数字の「8」を彷彿させるシルエットのジャケットは、時代を超えて再解釈され続け、メゾンを代表するタイムレスなピースとなり、今も「女性を最も美しく見せるジャケット」として絶大な人気を誇っています。

女性らしさを思い出させてくれる
シンデレラ・ジャケット

ジャケットが大好きな私が、いつかは手に入れたいと夢見ているのが「バー」ジャケット。もともとメンズに端を発するジャケットは、インナーを着ることを想定したものが多いのですが、これは素肌の上に直接纏うデザイン。女性の身体そのものの美しさを際立たせるこのジャケットを着ると、自然と背筋が伸びて、所作までもが変わることを実感するはず。そして何より、「女」である喜びを感じることができるアイテムだと思います。

今季は、「バー」ジャケットをはじめとするジャケットを再解釈したシリーズ、「ディオール ジャケット」が登場しました。V01からV012までの品番がついたジャケットは、すべてウール77%、シルク23%の素材を使用しつつ、シングル、ダブルブレスト、ベルト付き、ショート丈、ロング丈など、バリエーション豊かに展開されており、大人の女性が、自分にとってベストなブラックジャケットを見つけられるコレクションになっています。

ディオールのジャケット全12型が揃うブラックジャケットのシリーズ。「右のシングルタイプは、ビジネスでもカジュアルでも着られる汎用性が高いデザイン。くるみボタンのダブルブレストは、着てみるとシングルよりも更にエレガント。ポケットの部分が浮くように見え、細いウエストを強調。フォーマルにも通用するジャケットです」。ジャケット各57万2000円/ともにディオール(クリスチャン ディオール)

私にとって、ディオールの「バー」ジャケットはシンデレラ・ジャケットなんです。おとぎ話に出てくるシンデレラの靴のように、このジャケットを着こなせれば完璧なレディになれる……「これに見合う自分でいたい」と自分を磨き続けるために着るのが「バー」ジャケットなのです。

あらゆる体型にフィットする
大人のためのデニム「ディオール 8」

ブラックジャケットと並び、迷い世代におすすめしたいのが、今季登場した「ディオール 8(エイト)」と名づけられたデニムパンツのライン。女性らしいなだらかなボディラインを象徴する「8」は、ムッシュ ディオールのラッキーナンバー。どんな体型の女性でも自分にフィットするデニムを見つけられるよう全8型が揃っています。

ディオールのデニムパンツ8型すべて同素材のローデニムを使用。ウエストのバックにはすべてCHRISTIAN DIORのシグネチャーが施され、D01からD08までのモデルナンバーが記されています。左からブーツカット19万8000円(参考価格) ストレート19万8000円 フレア19万8000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)

私自身、若い頃はデニムが大好きだったけれど、年をとるにしたがってなかなか自分にフィットするものが見つけられずにいました。今回、久しぶりに「こんなデニムならはいてみたい!」と思ったコレクションです。

ディオ―ルのジャケットとデニムのコーディネートダブルブレストのブラックジャケットと「ディオール 8」のクロップトを合わせたコーディネート。「きゅっとウエストを絞った女性らしいジャケットと、ボーイッシュなデニムを合わせた究極のカジュアル。こういうスタイルがさらっと似合う大人の女性って格好いい!」。ジャケット57万2000円 デニム(クロップト)19万8000円 バッグ61万6000円 スカーフ4万4000円 シューズ14万1900円 バングル15万4000円 サングラス6万2700円 イヤリング7万400円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)

ブラックジャケットとデニムに共通するのは、豊かなバリエーションの中から自分に似合うものを見つけられるということ。迷い世代の間に、「マイ・ディオール」と巡り合えるか合えないかで、この先の美しさに雲泥の差がつくと言っても過言ではないと思います。ディオール未経験の方、是非一度着てみてください! きっとお洒落観が変わりますよ。

お問い合わせ/
クリスチャン ディオール
フリーダイヤル 0120-02-1947

おおさわ千春/Chiharu Osawa

スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。


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撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子

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