お洒落が決まらない？ならば今すぐストールを投入しましょう

〔迷い世代の服選び〕40代からのコーディネートに必要なトレンドアイテム

自分らしいスタイルの中に、トレンドを賢く取り入れたい――そんな迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんが、今季おすすめのアイテムをご紹介するこの連載。第12回は、お洒落のプラスワンアイテムとして大活躍するストールをご紹介します。
前回の記事はこちら＞＞

第12回　“何か足りない”ときの救世主、ストール

皆さんは、洋服を着て鏡を見たとき、“なんだか物足りないな……”と思ったことはありませんか？　特に夏は、重ね着することも少ないので、そんなふうに思うことも増えるような気がします。

そんなとき、頼りになるのがストール！

長方形の場合は、すとんと首にかけて縦長ラインを作れば、細身に見える効果がありますし、正方形なら対角線で折り、三角形の部分をフロントに出して柄を見せても素敵。

無造作にくしゅっと巻くだけでも、顔まわりが華やかに見えます。また、首から外してバッグにポンと入れたときに、入れ口からのぞいているだけでも、全身の見え方の印象が変わる便利なアイテムです。

これからの季節は、見た目だけでなく、温度調節にも一役買ってくれるのも頼もしい。私自身もストールが大好きで、何枚持っているのかわからないくらい（笑）。もちろん今年の夏も、しっかり愛用しています。

今回は、夏のお洒落にプラスしたいストールをご紹介します。

無地やボーダー柄なら
オールマイティに活躍

洋服を選ばず、どんなスタイルにも合わせやすいのが、無地や柄の主張があまりないボーダー。柔らかい質感で、透けるくらい薄く軽やかな素材のストールは、小さく折りたためて持ち歩くのにも便利です。明るい色を選ぶと表情も華やいで見えます。

アンドレマウリーチェ、プーロのストールストール〈白・ピンク〉シルク６０％、リネン３０％、カシミア１０％の上質素材のストールは、季節を問わず活躍。「大判でも厚みがないので、巻いたときエレガントな印象に。色違いで揃えておいてもいいですね」。各2万7500円／ともにアンドレマウリーチェ　〈ボーダー・ブルー・イエロー〉リネン１００％のナチュラルな質感が素肌に心地いい。「麻のストールは、シワも含めて“味”なので、カジュアルな装いのときに。ふわっと首に掛けておきたいときにちょうどいい」。ボーダー各１万9800円／ともにアンドレマウリーチェ　ブルー・イエロー各1万4300円／ともにプーロ（チェルキ）

気軽なコットンプリントは
柄の可愛さで選ぶ

夏用のストールとして重宝するのが、さらっとした肌ざわりのコットン。サマーカシミアに比べると価格も安いので、直感で好きと思える柄を、遊び感覚で楽しめるのがいいですね。

私は猫の柄に目がないのですが、友人に会ったときに“見て見て～可愛いでしょ？”なんて、会話の糸口にも。インパクトのある柄を楽しめるのも、服がシンプルな夏ならではだと思います。

ネコ柄のイヌイトゥーシュのストールコットンプリントのストールが数多く見つかるブランドとして、おおさわさんがチェックしているのが、女性4人が立ち上げたパリ発の「イヌイトゥーシュ」。「季節ごとに発表される柄が毎回どれも可愛くて、心までほっこりしてしまいます」。ストール〈右〉1万7600円　〈中〉8800円　〈左〉1万8700円／すべてイヌイトゥーシュ（ストックマン）

ダーク目な色の洋服なら
白ベースのストールを

アースカラーのワンピースには、白地に寒色系をあしらい、からし色でトリミングされたストールを。バッグもイエローにして鮮やかな色を効かせて。夏にダークカラーの服を着た場合は、白をベースにしたストールを巻くと重く見えないのでおすすめです。

ストールのコーディネート「コットン100％の大判ストールは、冷房対策にも。首に巻かずに、手に持っているだけでも軽やかなアクセントになります」。ストール1万7600円／イヌイトゥーシュ　ワンピース3万1900円／ヨーロピアンカルチャー　バッグ2万2000円／マニラグレース（すべてストックマン）　ネックレス3万6300円／ルナールビジュー（プレインピープル青山）