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性差医療

女性たちの連帯が医療を変えた!女性外来誕生を目指す天野惠子先生の奮闘記

2026.01.06

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「全国に広がった、女性による、女性のための医療」

イラスト/上大岡トメ

イラスト/上大岡トメ

「温める」ことで心と体が整う

さて、多くの病気は冷えからといわれており、私の女性外来では、更年期の諸症状や慢性疲労症候群などの治療に「和温療法」を取り入れています。これは「体を穏やかに温めることで血流や免疫を改善する治療法」。虚血性心疾患や慢性心不全、慢性疲労症候群、コロナ罹患後後遺症などの難病にも有効性が報告されています。

私自身、更年期症状で最もつらかった頃、唯一ホッとできたのがお風呂に入っているときでした。「体を温める」ことで血流がよくなり、心までほぐれていくようでした。

この実感が、私を和温療法へと導きました。和温療法は、一時期、鹿児島大学から東大第二内科に国内留学されていた、循環器内科医の鄭忠和先生によって開発された、エビデンスの確立された治療法です。


まず、40~60度に保たれた遠赤外線乾式サウナに15分入ります。その後、和温器内で同時に温めておいた布団にくるまって30分間安静にし、十分な水分を補給します。これにより深部体温が約1度上昇し、血管が拡張して血流が改善され、心臓への負担が軽くなります。

副作用もほとんどありませんから、運動ができない患者さんでも安全に受けられるのが大きな利点です。人間が本来持つ「自然治癒力」を呼び覚ます治療法といえるでしょう。

私の女性外来では、一定期間入院して体の冷えを根本的に解消する目的で取り組んでもらっています。

いつまでも動ける体を保つメンテナンス

私も83歳になりました。「100歳現役」を目指してウォーキングや筋トレとともに続けているのが、週1回のリフレクソロジーです。年齢とともに体はどんどん硬くなってしまいますから、ふだんから全身をほぐして血流を促すことが大切です。

足裏に集中する反射区(末梢神経の集中する場所)を刺激して、対応する器官の機能を回復するリフレクソロジーは、全身の血流アップやリンパの流れを改善します。自宅でも、市販のストレッチボールやテニスボールなどを土踏まずに当て、痛(いた)気持ちよく感じる程度の圧をかけながらコロコロと転がしたりして、足裏をほぐすよう心がけています。痛みやこり、疲れが取れて全身の巡りがよくなり、おすすめです。ぜひ取り入れてみてください。

◆今月の生きるヒント◆

何も花の咲かぬ日は、下へ下へと根を伸ばす。不遇の時代や痛みの季節があるからこそ、大輪の花が咲く。



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東大を去り、60代で性差医療という新しい分野を切り開いた半生記。
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連載「80代、現役女医の一本道」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年01月号

家庭画報 2026年01月号

構成/石井栄子

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