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尿の出が悪いときに用いる「漏谷」。おりものの異常やお腹の張り、冷えも改善

2026.10.16

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

漏谷(ろうこく):脾経のツボ

ツボ名の由来

「漏」は滲みだすことを指し、「谷」はくぼみを指します。漏谷というツボは、小便を滲みださせて排尿困難を治し、骨の下のくぼみにあることから、漏谷と名づけられています。

漏谷(ろうこく):脾経のツボ

ツボの場所

脛骨内側面の後縁、内果尖(内くるぶしの中心)の上方6寸。三陰交(さんいんこう)の上3寸で脛骨内側面の後縁。

刺激の仕方
両手の親指の腹を左右の漏谷に垂直に当て、ゆっくりと息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。

効能・作用

排尿困難、おりものの異常、腹部の膨満感、足や膝の冷えなど


1.脾の運化(うんか・下部の「豆知識」1を参照)機能を高めて余分な水分を出すように促すことにより、排尿困難、おりものの異常などの症状を改善させる作用があります。

2.脾の運化機能を高めることにより、腹部の膨満感を緩和させる作用があります。

3.脾経の経絡の気血の巡りをよくすることにより、足や膝の冷えを緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.脾の運化機能は、食べたものを消化・吸収して輸送するという脾の働きのことです。

2.中国の宋代の医学書『鍼灸資生経』には、「腹部の冷えに、漏谷、会陽(えよう)」という組合せが紹介されています。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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