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東洋医学

「浮白」は頭部の不調を軽減するツボ。頭痛、耳鳴り、歯痛、うなじのコリに有効

2026.10.11

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

浮白(ふはく):胆経のツボ

ツボ名の由来

「浮」は高い部位を指し、「白」は明らか、明白であることを指しています。浮白というツボは、耳の後方の乳様突起の後上方にあり、その位置が高くて明白な部位に当たることから、浮白と名づけられています。

浮白(ふはく):胆経のツボ

ツボの場所

耳の後方の乳様突起の後上方、天衝(てんしょう)と完骨(かんこつ)を結ぶ耳の輪郭に沿った曲線上で、天衝から3分の1のところ

刺激の仕方
親指、または中指の腹を浮白に垂直に当て、ゆっくりと息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に3回繰り返しましょう。刺激を強くしたいときは、垂直に押しながら、指を回してもよいです。

効能・作用

片頭痛、耳鳴り、難聴、歯痛、頚項部(首やうなじ)のこわばりなど


1.局所作用と、胆経の経絡の気血の巡りを改善することにより、片頭痛、耳鳴り、難聴などの症状を緩和させる作用があります。

2.胆経と膀胱経の経絡の通りをよくすることにより、胆経が巡っている側頚部のこわばりと、膀胱経が巡っている後頚部、項部(うなじ)のこわばりを緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.胆経の支脈は耳の中を巡っているので、浮白は局所作用と胆経の支脈のラインを通じて耳の中に作用し、耳鳴り、難聴の症状を緩和させることができます。

2.浮白は胆経と膀胱経が交わっている交会穴(こうえけつ)であることから、この2つの経絡が巡っている頚項部の症状の緩和だけでなく、同じように2つの経絡が巡る肩のトラブルによる上肢の挙上困難などの症状も緩和させる作用があります。

3.歯痛については、現存する中国最古の総合鍼灸医学書である『鍼灸甲乙経』(西暦259年頃)に、「歯痛には浮白、完骨」の組み合せが紹介されています。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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