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東洋医学

「神堂」は動悸や胸の痛み、不眠や不安感、背中の痛みやこわばりに効くツボ

2026.09.07

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

神堂(しんどう):膀胱経のツボ

ツボ名の由来

「堂」は居室を指しています。心は「神」を蔵しており、神堂というツボは、心兪(しんゆ)の外側にあり、「神」の居室にあたることから、神堂と名づけられています。

神堂(しんどう):膀胱経のツボ

ツボの場所

第5胸椎棘突起(きょくとっき)の下のくぼみにある神道(しんどう)というツボの両側3寸

刺激の仕方
両手の親指の腹を神堂に垂直に当て、ゆっくり息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に5回繰り返しましょう。自分では押しにくいので、うつぶせになり、誰かに親指の腹で押してもらうとよいでしょう。

効能・作用

動悸、狭心痛、不眠、精神不安、せき、喘息、背部のこわばり・痛みなど


1.心は血脈を主管しています。神堂は血脈を整えることにより、動悸、狭心痛を改善させる作用があります。

2.心は神志を主管しています。神堂は精神を安定させることにより、不眠、精神不安を改善させる作用があります。

3.神堂は背部の肺のエリアにあり、肺を整えることにより、せき、喘息を改善させる作用があります。

4.局所作用として、背部の気血の巡りを改善することにより、背部のこわばり・痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
中国の宋代の医学書である『鍼灸資生経』には、「噎(いつ)には、神堂、中府(ちゅうふ)」とあります。「噎」は、食べ物や飲み物が喉につかえてむせる症状のことです。食道炎、食道痙攣に相当する場合があります。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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