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東洋医学

「五枢」は婦人科系のトラブルに有効なツボ。便秘や鼠径部の痛みも改善します

2026.08.18

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

五枢(ごすう):胆経のツボ

ツボ名の由来

「五」は、五臓を指し、「枢」は枢要、かなめということです。五枢というツボは、五臓の気が集まる枢要となる部位にあることから、五枢と名づけられています。

五枢(ごすう):胆経のツボ

ツボの場所

へその中央から下3寸にある関元の外方で、上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく・下部の「豆知識」1を参照)の内側

刺激の仕方
両手の親指、または中指の腹を五枢に垂直に当て、ゆっくり息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に5回繰り返しましょう。

効能・作用

月経不順、子宮脱、おりものの異常、便秘、鼠径部の痛みなど


1.下焦(げしょう・下部の「豆知識」2を参照)にある生殖器の機能を整える効能があり、月経不順、子宮脱、おりものの異常を改善させる作用があります。

2.左側の五枢は、下降結腸の位置に相当するので、局所作用として下降結腸に働きかけることにより便秘を改善させる作用があります。

3.局所作用として、鼠径部の気血の巡りを改善することにより、鼠径部の痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.上前腸骨棘は左右の腰骨の最も出っ張っている部分のことです。

2.下焦は、中医学で体の内部を三つに分類した「三焦(上焦・中焦・下焦)」の一つです。へそから下の腹部・骨盤内の部位を下焦といい、下焦には腎・膀胱・大腸・小腸・肝・生殖器があります。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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