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東洋医学

「歩廊」はせきや喘息、乳房の腫れ、肋間神経痛を緩和。せきによる食欲不振も改善

2026.07.23

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

歩廊(ほろう):腎経のツボ

ツボ名の由来

「歩」は、ゆっくり行くことを指します。正中のことを「庭」といい、その両側を「廊」といいます。腎経の経絡の気は、このツボ(歩廊)の部位から正中にある任脈の中庭(ちゅうてい)というツボの両側をゆっくりと上っていくことから、歩廊と名づけられています。

歩廊(ほろう):腎経のツボ

ツボの場所

前胸部の第5肋間、前正中線の両側2寸

刺激の仕方
両手の中指の腹を左右の歩廊に垂直に当て、ゆっくりと息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。

効能・作用

せき、喘息、胸の痛み、乳房の腫れ・痛み、肋間神経痛など


1.胸のつかえを取り除き、胸の気の巡りを改善することにより、せき、喘息、胸の痛み、乳房の腫れ・痛みなどの症状を緩和させる作用があります。

2.局所作用として、局所の気血の巡りをよくすることにより、肋間神経痛の痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
せき、喘息の発作が激しくて胃に影響すると、嘔吐や食欲不振が起こることがあります。歩廊というツボは、せきを止め、喘息を鎮めることにより、このタイプの嘔吐、食欲不振を改善させる作用があります。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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