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東洋医学

肩甲骨まわりの痛みやこり、五十肩を和らげる「秉風」。腕のだるさやしびれも軽減

2026.07.19

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

秉風(へいふう):小腸経のツボ

ツボ名の由来

「秉」には、受け持つ、受け取るという意味があり、「風」は風邪(ふうじゃ)を指しています。秉風というツボは、風邪の侵害を受けやすいものや、風邪による病を治療することから、秉風と名づけられています。

秉風(へいふう):小腸経のツボ

ツボの場所

肩甲部の棘上窩(きょくじょうか・下部の「豆知識」1を参照)、肩甲棘(けんこうきょく)中央の上方、肩を上げるとくぼみができるところ

刺激の仕方
患側(症状のある側)の秉風に、反対側の中指の腹を垂直に当て、秉風を押さえたまま肩をゆっくり5回ほど回します。これを3回繰り返しましょう。

効能・作用

肩甲部の痛み、五十肩、肩こり、上肢のだるさ・しびれなど


局所作用として、局所の筋を緩めて伸ばし、局所の経絡の通りをよくすることにより、肩甲部の痛み、五十肩、肩こり、上肢のだるさ・痛みといった症状を緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.肩甲骨の上部で、斜め上に向かって横切っている棒状の骨の出っ張りを、肩甲棘といいます。この肩甲棘の上部にあるくぼみを、棘上窩と呼んでいます。

2.肩の痛み、腕が上がらない場合は、秉風や小腸経のツボである天容(てんよう)を押さえながら、肩をゆっくり動かしたり、腕をゆっくり上げ下げしたりすると、症状が緩和することがあります。

3.肩背部の痛み、肩こりを緩和させたい場合は、秉風と天宗(てんそう)、後渓(こうけい)を一緒に用いると、効果が高まることがあります。これらのツボをそれぞれ押さえながら、肩をゆっくり回すと、痛みを緩和させやすくなります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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