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東洋医学

肺の気を巡らせて呼吸器系の不調を改善。せきや喉の腫れ、胸の痛みに働く「玉堂」

2026.07.03

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

玉堂(ぎょくどう):任脈のツボ

ツボ名の由来

「堂」は高大な建築物や住居のことをいいます。玉は白玉のことで、白玉の堂宇(どうう・下部の「豆知識」1を参照)を指しています。心は君主であり、肺は華蓋(かがい・下部の「豆知識」2を参照)とされています。君主である心が宿る場所は高貴なところです。玉堂というツボはその中にあり、さらに肺の色は白であり、玉堂は肺の病も主治することから、玉堂と名づけられています。

玉堂(ぎょくどう):任脈のツボ

ツボの場所

胸部、前正中線上で、第3肋間と同じ高さ

刺激の仕方
親指、または中指の腹を玉堂に垂直に当て、ゆっくり息を吐きながら押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。

効能・作用

せき、喘息、喉の腫れ・痛み、胸の痛み、乳房の張り・痛みなど


1.このツボは左右の肺を分ける部位にあることから、肺の気の巡りを改善することにより、せき、喘息の症状を緩和させ、また肺と関係がある喉の腫れ・痛みも緩和させる作用があります。

2.局所作用として、胸の痛みや乳房の張り・痛みなどを緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.堂宇は、寺院などの四方に張り出した立派な屋根を持つ建物のことです。

2.華蓋は、天子、帝王が外出するときに車に付けた絹傘のことです。

3.喉の腫れ・痛み、喉の閉塞感には、玉堂とともに喉の近くにある天突(てんとつ)廉泉(れんせん)といったツボを一緒に用いると、効果が高まることがあります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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