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東洋医学

風邪(ふうじゃ)を追い出す「風門」。熱、頭痛、悪寒といった風邪の初期症状に効きます

2026.06.30

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

風門(ふうもん):膀胱経のツボ

ツボ名の由来

「風」は風邪(ふうじゃ)を指し、「門」は出入りするところを指します。風門というツボは、感冒の原因である風邪が出入りする門戸であることから、風門と名づけられています。

風門(ふうもん):膀胱経のツボ

ツボの場所

第2胸椎棘突起の下のくぼみの両側1.5寸

刺激の仕方
中指の腹を風門に垂直に当て、ゆっくりと息を吐きながら少し強く押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に5回繰り返しましょう。自分で押しにくい場合は、誰かに押してもらうとよいでしょう。

効能・作用

発熱・頭痛・悪寒、せき、項部(うなじ)のこわばり、肩背部の痛み、肩こりなど


1.感冒の原因である風邪(ふうじゃ)を追い出す効能があるので、感冒の初期に風邪の影響によって起こる発熱・頭痛・悪寒といった症状を緩和させる作用があります。

2.風門は位置的に肺の近くにあり、肺の気を整えることにより、せき症状を緩和させる作用があります。

3.膀胱経が巡っているうなじ、肩背部、肩の部位のこわばり・痛みといった症状に対して、風門は膀胱経の巡りをよくしたり、局所作用も加わって、これらの症状を緩和させる作用があります。

【豆知識】
風門、風池(ふうち)風府(ふうふ)のようにツボの名前に「風」という字のつくツボには、感冒の原因となる風邪を追い出す効能があるので、感冒の初期の治療によく用いられています。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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