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東洋医学

頭痛やめまいを緩和する「曲差」は、視力低下や鼻づまりなど頭部の諸症状にも作用します

2026.05.30

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

曲差(きょくさ):膀胱経のツボ

ツボ名の由来

「曲」は弯曲を指し、「差」には不ぞろいの意味があります。曲差というツボは、同じ膀胱経の眉衝(びしょう)というツボから五処(ごしょ)というツボに至るまでの経絡の流れが、このツボのところで少し弯曲していることから、曲差と名づけられています。

曲差(きょくさ):膀胱経のツボ

ツボの場所

前正中線で前髪際(前髪の生え際)から上0.5寸に神庭(しんてい)というツボを取り、その両外側1.5寸。前髪際が分からない場合は、眉間の中心から3寸(指4本分)上に前髪際を取ります。

刺激の仕方
両手の人差し指、または中指の腹を曲差に当て、垂直に5呼吸ほど押します。これを3回繰り返しましょう。刺激を強くしたいときは、垂直に押しながら、指を回してもよいです。

効能・作用

頭痛、めまい、目の痛み、視力低下、鼻づまり、鼻出血など


1.局所作用として、頭痛、めまいを緩和させる作用があります。

2.近位部位に対する作用として、目の痛み、視力低下、鼻づまり、鼻血などの症状を緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.鼻づまり、鼻血などの鼻症状に対しては、上星(じょうせい)迎香(げいこう)などと一緒に用いると、効果が高まることがあります。

2.精神を安定させる効能があるので、強い不安やストレスが原因で、身体や心に機能的な不調をきたす神経症の治療にも用いることができます。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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