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東洋医学

風邪の引き始めの悪寒やせき、喘息に奏効する「肩中兪」。寝違えや背中の痛みにも

2026.04.29

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

肩中兪(けんちゅうゆ):小腸経

ツボ名の由来

「肩」は肩の部位を指しており、「中」は肩井(けんせい)と大椎(だいつい)というツボをつないだ中間の意味です。「兪」はツボのことです。このツボが、肩井と大椎をつないだ線上の中間にあることから、肩中兪と名づけられています。

肩中兪(けんちゅうゆ):小腸経

ツボの場所

第7頚椎棘突起の下、外側2寸。第7頚椎棘突起(首の付け根で、首を前に倒すと最も大きく突き出している骨)の下のくぼみに大椎を取り、その外側2寸に肩中兪を取ります。

刺激の仕方
患側(症状のある側)の肩中兪に、反対側の中指の腹を垂直に当て、肩中兪を押さえたまま肩をゆっくり前後に5回ずつ回します。これを3回繰り返しましょう。

効能・作用

肩背部の痛み、寝違え、悪寒・発熱、せき、喘息など


1.局所作用として、肩背部の痛み、寝違えの症状を緩和させる作用があります。

2.このツボの位置は肺に接近しているので局所作用として、せき、喘息を緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.肩中兪には、体表の邪気を取り除く効能があるので、風邪のひき始めに起こる悪寒・発熱を改善させる作用があります。

2.肩中兪は、肺の気を巡らせることにより、せき、喘息の症状を緩和させる作用があります。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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