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東洋医学

「梁丘」は急な胃痛や乳腺炎のお助けツボ。膝の腫れや痛みを抑える働きもあります

2026.03.27

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

梁丘(りょうきゅう):胃経のツボ

ツボ名の由来

高く隆起しているところを「丘」といいます。「梁」は、梁丘というツボが膝蓋骨(膝のお皿)の上方で山梁(尾根)の上にあるように見えることから、梁丘と名づけられています。

梁丘(りょうきゅう):胃経のツボ

ツボの場所

膝蓋骨外側の上縁から上2寸

刺激の仕方
両手の中指の腹を左右の梁丘に垂直に当てて5呼吸ほど押します。これを3回繰り返しましょう。

効能・作用

胃痛、乳房の腫れ・痛み、膝の腫れ・痛みなど


1.梁丘は胃経の郄穴(げきけつ。下部の「豆知識」1を参照)であるので、胃の急性の痛みを緩和させる作用があります。

2.梁丘には腫れを抑える効能があります。胃経は乳房部を巡っており、胃経のツボのなかでも梁丘は、急性乳腺炎による乳房の腫れ・痛みを緩和させる作用があります。

3.局所作用として、膝の腫れ・痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.郄穴:急性期の症状に用いられるツボ。胃経、胆経、膀胱経、大腸経、小腸経などの陽経の郄穴には、それぞれ急性の痛みを緩和させる効能があります。

2.急性乳腺炎による乳房の腫れ・痛みを治療する場合は、地五会(ちごえ)というツボを一緒に用いると、効果が高まることがあります。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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