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東洋医学

せきや喘息のほか、不安感を緩和する「身柱」。夜泣きや「かんの虫」の治療にも

2026.03.12

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

身柱(しんちゅう):督脈のツボ

ツボ名の由来

「身」は体幹を指し、「柱」は支持するもの、つまり支柱を指しています。身柱は、身体の支柱である脊柱を支えていることから、身柱と名づけられています。また、身柱の両側には肺兪(はいゆ)というツボがあり、肺は全身の気を主り、「君主」とされている心を支えていることから、身柱と名づけられたとする説もあります。

身柱(しんちゅう):督脈のツボ

ツボの場所

背部の正中線上で、第3胸椎棘突起(きょくとっき)の下のくぼみ。第7頚椎棘突起(首の付け根で、首を前に倒すと最も大きく突き出している骨)の下のくぼみに大椎(だいつい)を取り、そこから3つ下の棘突起の下のくぼみに身柱を取ります。

刺激の仕方
人差し指または親指の腹をツボに垂直に当て、ゆっくり息を吐いているときに押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。自分では押しにくいので、誰かに押してもらうとよいでしょう。

効能・作用

せき、喘息、精神不安、てんかん、背部のこわばり・痛みなど


1.肺の気の巡りをよくすることにより、せき、喘息を緩和させる作用があります。

2.精神を安定させることにより、精神不安、てんかんの症状を緩和させる作用があります。

3.局所作用と、督脈の気の巡りをよくすることにより、督脈が巡っている部位である背部のこわばり・痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
身柱に小さなお灸をすえることを、「ちりげの灸」といいます。これは小児の夜泣き、かんの虫(かんしゃく、落ち着きがないなどの様子を指す)、神経質などの改善に用いられています。治療を希望する場合は、専門としている鍼灸師にご相談ください。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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