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東洋医学

「脊中」は消化不良で起こる腹部の膨満感や下痢をおさえ、腰や背中の痛みもゆるめます

2026.03.06

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

脊中(せきちゅう):督脈のツボ

ツボ名の由来

「脊」は脊柱を指し、「中」は中央を指しています。脊中というツボは、脊柱のちょうど真ん中に位置することから、脊中と名づけられています。

脊中(せきちゅう):督脈のツボ

ツボの場所

背部、体の後面の正中線上で、第11胸椎棘突起(きょくとっき)の下のくぼみ。まず第7胸椎棘突起(両側の肩甲骨の下の角を結ぶ線と脊柱との交点)の下のくぼみに至陽(しよう)というツボを取ります。そこから4つ下の棘突起の下のくぼみに脊中を取ると、探しやすいでしょう。

刺激の仕方
人差し指または親指の腹をツボに垂直に当て、ゆっくり息を吐いているときに押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。自分では押しにくいので、誰かに押してもらうとよいでしょう。

効能・作用

腹部の膨満感、下痢、血便、小児の脱肛、腰背部のこわばり・痛みなど


1.脾の機能を高める「補脾」の効能があるので、脾の機能低下により起こる腹部の膨満感、下痢、血便、小児の脱肛などの症状を緩和させる作用があります。

2.脊中は、腰背部を巡っている督脈の通りをよくすることにより、腰背部のこわばり・痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
脊中には、体を温める効能——体のエネルギーである陽を補う「補陽」の効能もあるので、上記の諸症状で冷え症状を伴うものの治療にも用いることができます。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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