〔特集〕ツボ、鍼灸、漢方薬、薬膳のチカラを解明 今、東洋医学の知恵に学ぶ 気・血・水をはじめ独自の概念のもと、鍼灸や漢方薬、薬膳などを用いて治療を行ってきた東洋医学は、長い間「よくわからないけど効く」といった評価を受けてきました。ところが近年、西洋医学の視点から東洋医学が効くメカニズムを解明する研究が盛んです。東洋医学の最新の動きと利点を押さえたうえで、日常で賢く活用する方法をご紹介します。
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実践! 東洋医学ライフ1【鍼灸院】
自然治癒力を引き出す鍼灸刺激で病気を防ぎ、治す
<誌上体験>
鍼灸院で受けられる治療の流れ
1.診察
- 〇「四診(ししん)」(望診=ぼうしん、聞診=ぶんしん、問診=もんしん、切診=せっしん)という東洋医学独自の診察法で総合的に全身の状態を確認。
- 〇 顔色や声、動作、脈の強弱、舌の形や色、腹部の張りやしこりの有無などを丁寧に観察。
【脈診】脈の左右差・強弱を診る
【腹診】腹部の張りや硬さを診る
2.施術
- 〇 経穴(けいけつ=ツボ)を鍼で刺激したり灸で温めたりして症状を改善させるとともに、体のバランスを整え、 自然治癒力を活性化させて治癒に導く。
【鍼】皮膚や筋肉に鍼を刺し入れて刺激
【灸】もぐさを燃やした熱で皮膚を温めて刺激
3.症状やニーズに合わせて施術をアレンジ
- 〇 鍼を刺さない「接触鍼(しん)」(ローラー鍼など)、治療効果を高める「鍼通電療法」、鍼を皮下に刺して固定する「円皮鍼(えんぴしん)」などさまざまな種類がある。
- 〇 温筒灸(箱灸)や隔物灸(かくぶつきゅう)、灸頭鍼(きゅうとうしん)など、じんわりとした熱さの温熱刺激や、やけどの痕がつかない方法などが開発されている。
〈ローラー鍼〉皮膚をさすったりなでたりして刺激するので、子どもでも安心。
〈鍼通電療法〉鍼に微弱な電流を流して鍼の効果を高める。
〈箱灸〉木の箱の中に入れたもぐさを燃やす。熱が逃げにくいため、腹部や腰をじんわり温められる。
〈灸頭鍼〉鍼にもぐさをのせ、温熱刺激を与え、刺鍼と灸を同時に行い深部へ作用させる。
セルフケア
不調がスッキリ 特効ツボ3種
痛気持ちいいと感じる力加減で、ツボを指の腹で息を吐きながら5秒程度押して、息を吸いながら力を抜く。これを2~3回くり返す。市販の台座灸(台座の上にもぐさがのっている間接灸)で温めてもよい。
【太衝(たいしょう)】不眠・イライラ足の親指と人差し指の骨が交わるくぼみ
【三陰交(さんいんこう)】冷え内くるぶしから指4本分上
【足三里(あしさんり)】胃腸の不調ひざの外側のお皿の骨の下から指4本分下
(次回に続く。
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