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東洋医学

「三陽絡」は難聴を治療するツボの一つ。失声症や虫歯の痛みの改善にも使われます

2026.02.19

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

三陽絡(さんようらく):三焦経のツボ

ツボ名の由来

手の三つの陽経(手の少陽経、太陽経、陽明経)がこのツボでお互いに絡まることから、三陽絡と名づけられています。

三陽絡(さんようらく):三焦経のツボ

ツボの場所

手の甲で、手関節横紋(手首に横じまのように入るしわ)から上に4寸、尺骨と橈骨の間

刺激の仕方
右手の人差し指または中指の腹を左の三陽絡に当て、垂直に3呼吸ほど押します。これを3回繰り返しましょう。右の三陽絡は左手の指で同様に押します。三陽絡を押さえながら、手首を上下にゆっくり動かしてもよいです。

効能・作用

難聴、失声症、虫歯の痛み、手や腕の痛みなど


1.三焦経という経絡は耳の中を巡っていますが、三陽絡というツボは三焦経のツボの中でも耳の聞こえをよくする効能があります。難聴の治療には、耳門(じもん)、聴宮(ちょうきゅう)、聴会(ちょうえ)といった耳の周りのツボと一緒に用いられています。

2.喉の機能を改善する効能があり、失声症を緩和させる作用があります。

3.虫歯を治すことはできませんが、虫歯による痛みを緩和させることがあります。

4.局所作用として、手や腕の痛みを緩和させる作用があります。

【豆知識】
「三陽絡」というツボの名前は、足の三つの陰経(足の太陰経、厥陰経、少陰経)が交わっている「三陰交」というツボに対応させて命名されています。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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