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東洋医学

胃腸症状にすぐれた効果を発揮する「中脘」。胃痛や膨満感、下痢や便秘、つわりにも

2026.01.26

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

中脘(ちゅうかん):任脈のツボ

ツボ名の由来

「脘」は胃を指しています。中脘というツボの深いところは、胃の中央部に当たるので、中脘と名づけられています。

中脘(ちゅうかん):任脈のツボ

ツボの場所

上腹部で、腹部の正中線上でへその上4寸

刺激の仕方
中指の腹を中脘に垂直に当て、ゆっくりと息を吐きながら中脘を押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを5回繰り返しましょう。

効能・作用

胃痛、腹部膨満、嘔吐、つわり、胸やけ、下痢、便秘など


中脘は胃の募穴(ぼけつ。下部の「豆知識」1を参照)であり、八会穴(はちえけつ。下部の「豆知識」2を参照)では「腑会(ふえ)」とされています。胃の募穴である中脘は、胃の機能の改善にすぐれており、胃の病によって起こる胃痛、腹部膨満、嘔吐、つわり、胸やけ、下痢、便秘などを改善する作用があります。

【豆知識】
1.臓腑の機能を整える効能がある「募穴」と呼ばれる要穴(重要なツボ)のグループは、すべての臓腑にあり、すべて胸腹部に位置しています。中脘は、胃の募穴とされており、胃の病の治療にすぐれています。

2.八会穴は生理上、臓・腑・気・血・筋・脈・骨・髓と密接な関係があるツボで、臓会、腑会、気会、血会、筋会、脈会、骨会、髄会と呼ばれる8つのツボがあることから、「八会穴」と呼ばれています。

3.中脘は八会穴の1つで「腑会」といわれており、すべての腑の病を治すとされていますが、実際は胃腸の症状の治療にすぐれています。

ツボ取りに役立つ「同身寸法」
親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。

親指の幅を1寸、人差し指・中指・薬指を合わせた幅を2寸、人差し指から小指までを合わせた幅を3寸とする。


ツボの探し方としては、ご自身の指の長さや幅から位置を割り出す「同身寸法」という方法が適しています。“自分の体は自分で測る”という考え方で、体格差などから一律に「cm」で表せないツボの位置も、同身寸法なら測ることができます。この連載では、しばしば「へその上3寸」といった表現が出てきますが、その際には上記の「同身寸法」を用いてツボを取ってみてください。

文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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